明日は119番の日! 119番へ通報したらどうなるか、知っていますか? 通報に迷った時は?
2015年11月08日
小便小僧は消防服姿で「秋の火災予防運動」をPR
この日から、秋の火災予防運動が始まります(~11月15日まで)。
家が燃えていたり、人が倒れているところに遭遇したら、119番に通報する必要がありますが、実際に119番に電話をかけたことがある人は少ないのではないでしょうか。
119番は1分1秒を争う緊急通報です。
いざというときのためにも、日頃からぜひ知っておいてほしいことをまとめました。
119番に通報したら、まずは「二択」!
119番に電話をかけると、どうなるか知っていますか?
ほとんどの人はパニック状態で電話をするため、話が飛んだり、しどろもどろになってうまく話が伝わらないのだそう。
119番の通話は、まず“二択”から始まります。
「火事ですか? 救急ですか?」
ウゥゥゥ~の赤い消防車か、ピーポーピーポーの白い救急車なのか、要請がどれなのかを把握したいからです。
こういうときは焦って話そうとせず、落ち着いて消防のオペレーターから聞かれたことに答えれば大丈夫。
119番に通報する際のポイント
働く車両たち
ポイントは次の4つです。
■1.通報の目的
「火事」もしくは「救急」、どちらなのかをはっきり伝えます。
■2.場所はどこか
住所がわかる場合は正確な番地や階数・部屋番号を、わからない場合は目印となる建物や電信柱の番地表示、交差点名などを伝えます。
■3.何がどうしたのか
火事の場合は「住宅から火が出ているのが見える」「●●商事のビルの●階が燃えている」
救急の場合は「男性が意識不明で路上に倒れている」「交通事故で子どもがはねられた」などと、わかる範囲で具体的に伝えます。
■4.通報者について
通報した本人の名前と電話番号を知らせます。
後から確認が取れるように、必ず自分の名前と電話番号を伝えましょう。
スマホなどで通報する場合の注意点
固定電話や公衆電話からの119番であれば、確実に場所を特定できるのですが、携帯からでは電波の状態や機種などによって、位置が割り出せないことがあります。
GPS機能がついている機器が増えたとはいえ、必ず機能をONにしているとは限りませんし、サービスが提供されていない地域では役に立ちません。たとえGPSが機能していても、正確な位置を測定できないことも多いようです。通報の際は、正確な番地や目印になる建物や看板などを必ず伝えましょう。
また、電池切れや電波状態が悪い場合、通話が途中で切れてしまうことがあります。通話切れを避けるためにも、車に乗っている場合は必ず停車してから通報することが大切。
さらに、場所を確認するために、消防から通報者に折り返し電話をかけることがあります。そのため、通報後は電源を切らないこと、緊急な通話以外はしないこと、などを心がけてください。
救急車は緊急性があるときだけ要請すべし
救急車の有料化も取り沙汰されています……
もちろん、無料です。
そのせいか最近、軽い症状で救急車を呼んだり、タクシー代わりに使う人が増え、緊急性の低い救急車の出動が増えているのも事実。
本当に緊急で救急車が必要な人のためにも、むやみに救急車を呼ぶことは避けましょう。
とはいえ、急な病気やケガなどで、救急車を呼ぶべきかどうか、判断に困ったり、ためらったりしたことはありませんか?
病状やケガの程度の緊急性の判断に迷う場合は、この番号にかけて相談することができます(東京都の場合)。
■東京消防庁救急相談センター #7119
24時間年中無休で対応してくれ、携帯電話からもかけられます。
このような救急相談は各地方で対応しているところがありますので、調べておくといざという時に役立ちます。
また、いくつかの市や区では救急車を呼ぶ際の緊急性を判断できる「緊急受診ガイド」を提供していて、パソコンやスマホで運用を開始しています。こちらも確認しておくと安心ですね。
もし、このガイドを使って「すぐに救急車を呼んでください」という結果が出たら、一刻を争います。迷うことなく119番にコールしましょう!
これからは寒くなり空気が乾燥する季節。
くれぐれも火の元には十分注意して、毎日を快適に過ごしたいですね。
119番の通報がない、消防が暇……が現実になってほしいものです。