山の天気は変わりやすい 回避ルートも活用しよう! 登山天気アプリで登山中も天気を確認
2021年05月31日
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で外出の自粛を呼び掛けている自治体がある場合は、各自治体の指示に従いましょう。
登山シーズンイン! 大自然を満喫しよう!
今回は、登山計画や当日の天気把握に役立つ天気アプリと共に、以前、宮城県仙台市にある泉ヶ岳に登山してきた事例をご紹介します!
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で外出の自粛を呼び掛けている自治体がある場合は、各自治体の指示に従いましょう。
山の天気の特徴とチェックの仕方
「tenki.jp登山天気アプリ」もそのひとつで、100名山を含む400の山について、登山口や山頂など登山ルート上における、天気や登山指数・登山服装指数・落雷指数などの情報を提供しています。
どうしても天気が読めない そんな時は回避ル―トを
気象予報士の筆者でさえ、「下山まで曇りのままか、最悪少し雨が降るかも・・・」と、ギリギリまで悩んでしまうことも多いです。
強めの雨が降ったり、風が強く大荒れの可能性があったりするのであれば、命の危険を伴う可能性があるため登山中止をお勧めしますが、「降ったとしても、安全に登山できる程度の雨」であれば悩みどころです。
そんな時には「回避ルート」を設定しておくことをお勧めします。
【ルート①】登頂ルート
登山口(水神入口) → 水神平 → 山頂(昼食) → 兎平 → 下山(ゲレンデ下)
【ルート②】回避ルート
登山口(水神入口) → 水神平 → 兎平 → 下山(ゲレンデ下)
ルート①は、山頂まで登り、そこで昼食をとってから下山するルートであるのに対し、ルート②は、昼食前に下山するルートです。
途中の登山道までは電波が入ることを事前に確認していたため、当日に登山途中の「水神平」で天気や時間を確認し、その場でルートを選択するという計画を立てました。
※もし、電波が入らないなどの想定外のことが発生したら、条件関係なくルート②に変更する予定でした。
いよいよ登山開始! 登山道に入る前にも天気を確認
登山道に入る前に、もう一度天気をチェックします。事前に電波状況を確認していたとしても、登山道の途中で電波の悪い場所がある可能性があるため、なるべく電波の入りやすい状況下で情報を確認しましょう。
気になる雨雲も、ひとまず問題なさそうということで、登山道に入りました。
分岐地点でルート変更 安全を第一優先にしよう
ここで、ルート①か②を選択します。
まずは登山天気アプリの雨雲レーダーで雨雲を確認。まだ山に雨雲はかかっていませんでしたが、南から迫っている弱い雨雲を確認しました。
もしルート①を選択したら、下山する頃に雨雲がかかる可能性も。山頂まで行きたい気持ちもあったものの、ここは安全を第一優先にして、ルート②の「回避ルート」を選択することに決めました。
回避ルートでなければ見られない景色も 新たな発見を楽しんで
途中、森が開けた所に出てくると、本来登頂するはずだった泉ヶ岳がよく見えました。回避ルートだからこそ見ることのできる景色を楽しみながら歩きます。
無事に雨に降られずに下山成功
最近は、山の上でも携帯電話やスマートフォンの電波が入る場所も増えています。山の天気は変わりやすいからこそ、こまめに情報をチェックして、今回ご紹介したように臨機応変に登山ルートを選択するようにしましょう。
ぜひ、tenki.jp登山天気アプリを上手に活用して、これからの登山シーズンをお楽しみください!
※スマートフォンや携帯電話を操作する際は、必ず安全な場所で立ち止まってご利用ください。