レース結果にも大きく影響? 競馬と天気の関係について
2023年12月01日
競馬の魅力
競馬は自分で予想をすることが醍醐味。それが見事的中すると、もちろん嬉しいですし、何より配当が魅力的ですよね。天気の予想と競馬の予想では大きく異なりますが、「過去のデータを分析」したり、「予想する」という意味では共通する部分もあるかもしれません。
レース結果にも影響する「馬場状態」
もちろん、過去の成績や血統も大いに結果に関係してきますが、競馬は屋外で行うものなので、天気や気象条件に左右されることが多々あります。時には大雪や台風の接近で大荒れが予想され、安全を確保できないと判断された場合、開催が中止になってしまうことも。多少の雨や雪では中止になることはありませんが、特に雨や雪が降ると、レース結果にも大いに影響します。なぜなら、天気によって「馬場状態」が変化するからです。
「馬場状態」には4段階ある
中央競馬(JRA)では「芝」コース、「ダート」コースの両方があり、テレビでもよく話題になるG1の有馬記念や天皇賞など大きなレースのほとんどは「芝」コースで行われます。一方、各自治体が主催する地方競馬は「ダート」コース(盛岡競馬場を除く)となっています。
予想をする上でも馬場状態は特に重要ですので、テレビの中継でも「今日の天気は、晴れ、馬場状態は「良」です」などとお伝えしています。馬場状態は国によっても異なるようですが、日本では4段階で表されます。晴れて、乾燥していると「良」、雨や雪によって馬場の水分含有率が多くなるにつれて、「やや重」「重」「不良」と馬場状態が変化していきます。当日、そのレースの時に雨が降っていたかどうかだけでなく、前日に大雨だったりすると、当日の馬場状態にまで影響します。
例えば、私たちも乾燥している芝の上は走りやすいですが、濡れている芝の上を走ると滑ったり、走りにくかったりします。また、海岸などで、さらさらの砂だと歩きにくかったり、走りにくかったりした経験があるかもしれません。逆に湿った砂の上だと、比較的歩きやすかったりします。
同じように、芝とダートでも馬場状態に違いがあり、それによって走る馬の得意不得意があります。
「芝」の場合
「ダート」の場合
「良」馬場で力を発揮していた馬も、「重」や「不良」馬場になると、本来の力を発揮できないこともあります。そのため、予想外の大荒れの展開になり、大穴馬が来ることも。
競馬新聞を見ると、過去の成績が記載された馬柱には、重馬場実績も載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
砂を入れ替えて馬場状態の悪化を防ぐことも
tenki.jpでは全国の競馬場の天気を予想しています。競馬の予想に欠かせない天気や風向き、そして気温は、外で観戦する際の服装の参考にもなります。これから年末にかけて、中央競馬、地方競馬とも大きなレースが控えていますので、過去の成績や血統などで予想を楽しみつつ、ぜひ天気も予想の参考にして競馬を楽しんでくださいね!冬の競馬観戦は防寒対策も忘れずに。
JRA『馬場状態に関する基礎知識』https://www.jra.go.jp/keiba/baba/condition/