台風6号 離れても影響続く 九州は線状降水帯による大雨も 土砂災害などに厳重警戒
2023年08月10日05:32
台風6号 離れても警戒を
このあと台風6号は対馬海峡を北上し、朝鮮半島に進むでしょう。九州からは離れていきますが、暖かく湿った空気が流れ込むため、影響が長引きそうです。
九州では、線状降水帯による「非常に激しい雨」の降りやすい状況が続くでしょう。午前5時現在、宮崎県の広渡川水系広渡川では、氾濫のおそれがあるとして、氾濫危険情報が発表されています。雨の降り方が弱まっても水位が上昇する可能性がありますので、増水した川には近づかないでください。
南よりの風が強く吹いて、九州北部や四国では、非常に強い風が吹きそうです。九州北部では、うねりを伴った大しけとなる所があるでしょう。
降水量・風・波の予想
あす11日午前6時まで
四国 250ミリ
九州北部・九州南部 150ミリ
中国地方 120ミリ
東海・近畿 80ミリ
【最大風速(最大瞬間風速)】
きょう10日
九州北部 25メートル(35メートル)
四国 23メートル(35メートル)
【波の高さ】
九州北部 6メートル
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒し、暴風や高波に警戒してください。また竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要です。
台風の大雨 土砂災害の前触れは
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。