18日 沖縄や九州から関東で大雨 四国は線状降水帯発生の可能性 厳重な警戒を
2024年06月18日05:45
太平洋側を中心に雨雲発達
特に四国では、午前中は線状降水帯が発生する可能性があります。線状降水帯が発生すると、発達した雨雲が数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞。大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。
局地的には滝のような雨
沖縄は雨が続き、九州は朝まで南部を中心に雨が降りそうです。局地的には雷を伴った「非常に激しい雨」が降るでしょう。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があります。崖や増水した川など、危険な場所には近づかないようにしてください。
四国は、昼前にかけてが大雨のピークとなるでしょう。同じような場所で、数時間にわたり「猛烈な雨」が降るおそれがあり、厳重な警戒が必要です。また風も強まるでしょう。交通機関に影響が出る可能性があるため、最新の情報を確認し、無理のない行動を心がけてください。
近畿や東海も昼頃にかけて、発達した雨雲がかかるでしょう。滝のような「非常に激しい雨」の降る所がありそうです。関東は夜のはじめ頃にかけて、断続的に雨脚が強まるでしょう。沿岸部を中心に「激しい雨」の降る所がありそうです。
予想降水量
東海地方 250ミリ
関東甲信地方・四国地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
伊豆諸島・沖縄地方 120ミリ
奄美地方 100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
線状降水帯のしくみ
※発生メカニズムに未解明な点も多く、全ての線状降水帯が同じようなメカニズムになるとは限りません。
線状降水帯が発生すると、同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生する恐れがあります。線状降水帯による大雨に対して、2つのことに気をつける必要があります。
1つめは、線状降水帯は、数時間にわたって猛烈な雨が降り続くため、雨が弱まってから避難しようと思っても、避難のタイミングを逃す恐れがあります。「まだ大丈夫」と油断しないで、雨がひどくなる前、できれば外が明るいうちに、安全な所へ避難してください。あまりにも雨が強くて、避難場所へ行くのが、かえって危険な場合は、家の中の上の階にとどまったり、斜面から離れた部屋に移ったりするのも、選択肢の一つです。
2つめは、現在では、線状降水帯の発生する時間や場所を、正確に予測するのは難しいということです。いざ線状降水帯が発生した時には、すでに危険が迫っています。そんな中、避難にむけて、適切な判断をするには、できるだけ情報を収集することが大切です。スマートフォンが見られる状況であれば、雨雲レーダーなどを確認して、避難してください。