今年の熱中症搬送人数 すでに去年の1.5倍
総務省消防庁は、きょう11日(火)、先週1週間(6月3日~9日)の熱中症による救急搬送状況を発表しました。同庁によりますと、先週1週間に熱中症で救急搬送された人数は、全国で1227人でした(速報値)。その前の週(13日~19日)と比べるとその人数はほぼ横ばいとなりましたが、これまでの累計数をみると、去年よりも早いペースで増えています。
西日本では去年の倍近い所も
総務省消防庁によりますと、先週1週間に熱中症で救急搬送された人数は、全国で1227人(速報値)。日ごとにみてみると、多くの所で厳しい暑さとなった5日(水)と6日(木)はそれぞれ246人、396人と搬送された方が多くなりました。都道府県別の搬送数をみると、西日本を中心として去年より増えている県があり、特に兵庫県は去年46人に対し今年は82人と、倍近くの搬送人数となっています。
夏前の記録的な高温も影響
4月29日からの救急搬送された方の人数の合計は、全国で5832人(速報値)となりました。去年は、統計を取り始めた4月30日からこの時期までの合計人数は3974人でしたので、今年はすでに去年の同じ時期の約1.5倍に。去年よりも早いペースで、熱中症救急搬送人数が増えていることになります。これは、今年は5月に北海道で最高気温39.5度の記録的な暑さとなるなど、夏を前にしてかなり気温が高くなったことが影響していると考えられます。
引き続き熱中症に注意を
季節が進むにつれて、暑くなる日が多くなっていきます。梅雨寒となった関東も、来週は蒸し暑さが戻る予想です。水分や適度な塩分の補給などに加え、暑いと感じたら適切に冷房を使用するなど、引き続き熱中症にお気をつけ下さい。