今シーズンの「富士山の初冠雪」 異例の見直しに 理由は?
2021年09月23日10:37
気象庁による「富士山の初冠雪」 異例の見直しの理由は?
ただ、富士山の山頂は、夏でも雪が降ることがあります。どのタイミングが「初冠雪」なのか、見極めるには「一日の平均気温が、その年の最も高い日」の後に、山頂付近が雪などによって白く見える様子が、麓の気象台から見えたことが、観測の条件です。
今年は、富士山山頂の8月4日の一日の平均気温が9.2℃で、気象庁では、その後、この観測値を上回る可能性が低いと判断したことから、これが「1年の中で最も高い値」として、9月7日の雪を「初冠雪」としていました。
しかし、その後、9月20日に一日の平均気温が10.3℃を観測。そのため「1年の中で最も高い値」が更新されたことによって、9月7日の富士山の初冠雪は、見直しになりました。
富士山の初冠雪 平年は? 最も遅い記録は?
また、富士山の初冠雪を振り返りますと、平年は10月2日で、最も遅い記録は2016年10月26日です。
一度は、平年より大幅に早まると思われた、今シーズンの富士山の初冠雪ですが、2021年9月7日の雪は「幻の初冠雪」となりました。