寒波に終止符 週後半は春本番の暖かさへ なだれに一層の注意を
ようやく冬型ゆるみ、強烈寒波は退散へ
日本海側でも雪はおさまり、広い範囲で晴れて穏やかな陽気となっています。
長期間、日本の上空に居座っていた強烈な寒波も去りつつあります。
今週は「寒気」に変わって、春の暖かな空気「暖気」が流れ込むため、全国的に気温は上昇傾向となるでしょう。
土日は全国的に4月並みの暖かさ
予想最高気温を見ると、明日26日は東京で17℃まで上がり、明後日27日は関東以西の広い範囲で15℃以上になるでしょう。土日にあたる3月1日から2日にかけては、全国的に4月並みの気温となり、一気に春本番の暖かさとなりそうです。
ただ、季節はいったりきたりで、3日に再び寒気が流れ込み、4日は関東から九州でも最高気温が7℃前後と真冬の寒さが戻るでしょう。
日本海側の積雪 広く平年の2倍以上も
この先1週間は、急な気温の上昇によって、なだれの発生しやすい条件が続くでしょう。なだれや落雪、融雪による洪水、除雪作業中の事故などにくれぐれも注意をしてください。
なだれの種類は2つ
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。