北海道~九州の日本海側 18日にかけて大雨の恐れ 災害の危険高まる
2022年08月16日07:00
大雨の恐れ 16日は北海道~北陸 17日~18日は北陸~九州の日本海側
前線の雲が、日本海から朝鮮半島、さらに中国大陸の華中にかけて広がっており、前線は、18日にかけて日本海を南下するでしょう。
きょう16日は、北海道から北陸を中心に、あす17日からあさって18日は、北陸から九州の日本海側を中心に、発達した雨雲がかかり、大雨の恐れがあります。特に、17日頃、北陸から山陰付近には、発達した雨雲が、同じような場所に長い時間かかり続ける可能性もあります。
予想される雨量
北陸地方 200ミリ
東北地方 180ミリ
北海道地方 150ミリ
近畿地方、中国地方、九州北部地方 120ミリ
その後、あさって18日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
北陸地方、中国地方 100から200ミリ
近畿地方、九州北部地方 100から150ミリ
東北地方 50から100ミリ
です。
土砂災害に厳重警戒
今後の大雨で、土砂災害の危険が、北海道や東北北部ではさらに高まり、東北南部から九州の日本海側を中心に、18日にかけて、急に高まる恐れがあります。
土砂災害に厳重に警戒してください。
低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒が必要です。
土砂災害の前兆
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
18日にかけて大雨の原因
18日にかけての大雨の原因は主に3つ、暖かく湿った空気、前線の北側に寒気の流入、日本海の海面水温が高いことが、考えられます。
①前線や低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいます。この暖かく湿った空気、1つの流れはモンスーンが起源の空気、もう1つの流れは太平洋高気圧の縁をまわる空気で、この2つが日本海で合流しています。暖かく湿った空気は雨雲の元です。
②前線の北側の上空には、寒気が流れ込んでおり、前線の活動が活発になっています。
③日本海の海面水温は、21℃から24℃くらいで、広く平年より高くなっています。大気中に、大量の水蒸気が送り込まれ、雨雲をより発達させます。