火星が見頃 きょう8日(木)は今年最後の満月 月が火星に接近
2022年12月08日06:32
火星が見頃
火星などの惑星は、太陽の周りを公転しているため、星座の中の位置を変えていきます。星座の中を惑星が西から東へと移動していくことを「順行」、東から西へと移動していくことを「逆行」といい、逆行は、太陽系の中で火星の内側を公転する地球が、火星を追い抜くように移動する際に、その移動する地球から見える現象です。
順行から逆行、または逆行から順行へと移動方向が変わる時には、惑星の移動が止まったように見えます。この現象のことを「留(りゅう)」といいます。2022年10月まで順行を続けていた火星は、10月30日の留を境に逆行へと転じています。その後、12月1日に地球に最接近、8日の衝を得て、2023年1月13日の留まで火星は逆行が続きます。その後、再び順行へと転じます。
このように火星が順行から逆行、そして再び順行となって見えるのは、地球と火星が太陽の周りを公転している証拠でもあります。
参照:
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/12-topics03.html
今夜は今年最後の満月 月が火星に接近
月と火星が最も近づくのは、日本では、きょう8日の正午過ぎで見ることができません。日本で最も近づいて見えるのは、8日夕方の月の出の直後です。その後、月と火星は、昇っていきながら少しずつ離れていきます。
今夜の天気
北陸は雨が降る所が多く、あいにくの天気になりそうです。東北や北海道も日本海側は雨雲や雪雲がかかるでしょう。ただ、太平洋側では晴れる所がある見込みです。沖縄は曇りや雨でしょう。
昼間は日差しに温もりを感じられる地域でも、日が沈むと、この時期らしく急にヒンヤリしてきそうです。天体観察は、暖かくしてお楽しみください。