台風7号あす上陸　日本海に抜けても台風のまま　16日～17日は北海道に接近の恐れ(気象予報士白石　圭子 2023年08月14日)

台風7号あす上陸　日本海に抜けても台風のまま　16日～17日は北海道に接近の恐れ

日本気象協会本社

白石　圭子

公開：2023年08月14日18:04

台風7号あす上陸　日本海に抜けても台風のまま　16日～17日は北海道に接近の恐れ

台風7号は、あす15日に近畿から東海にかなり接近し、上陸する恐れがあります。台風7号は、日本海に抜けても台風のまま北上し、16日から17日ごろ、北海道に接近する恐れがあります。

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台風7号　あす15日に近畿～東海に上陸へ　16日～17日ごろ北海道に接近
予想される雨量
予想される最大風速(最大瞬間風速)
予想される波の高さ

台風7号　あす15日に近畿～東海に上陸へ　16日～17日ごろ北海道に接近

強い台風7号は、きょう14日午後5時、潮岬の南東約130キロを、1時間に15キロの速さで、北西へ進んでいます。中心の気圧は970hPa、中心付近の最大風速は35メートルです。

台風7号は、あす15日に、近畿から東海にかなり接近し、上陸する恐れがあります。その後、日本海を北上するでしょう。
日本海の海面水温は、平年より高く、広く27℃以上になっています。台風7号は、日本海に抜けても台風のまま北上するでしょう。16日から17日ごろ、北海道に近づく恐れがあります。

台風から離れた所でも、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲が発達しやすいでしょう。近畿や東海だけでなく、関東甲信や四国、中国地方でも、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

風も強まります。東海や近畿では、あす15日未明から明け方にかけて、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。
近畿では、高潮にも厳重な警戒が必要です。

予想される雨量

15日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方　　　　　　　　450ミリ
近畿地方　　　　　　　　400ミリ
四国地方　　　　　　　　300ミリ
関東甲信地方　　　　　　250ミリ
中国地方　　　　　　　　200ミリ
北陸地方　　　　　　　　180ミリ
です。

16日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
関東甲信地方、東海地方　200から300ミリ
近畿地方　　　　　　　　100から200ミリ
北陸地方　　　　　　　　100から150ミリ
中国地方　　　　　　　　　50から100ミリ
17日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
北海道地方　　　　　　　100から150ミリ
です。

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。台風7号の動きは遅いため、降り始めからの雨量は、平年8月の月降水量を超える大雨になる恐れもあります。

予想される最大風速(最大瞬間風速)

14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
東海地方、近畿地方　30メートル(45メートル)
四国地方　　　　　　23メートル(35メートル)
15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
東海地方、近畿地方　35メートル(50メートル)
四国地方、中国地方　25メートル(35メートル)
北陸地方　　　　　　23メートル(35メートル)
です。