9日金曜 更なる危険な大雨か 警戒はいつまで? 雨が弱まっても土砂災害のおそれ
2021年07月08日17:42
9日以降も大雨 予想雨量は? 警戒はいつまで?
9日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、九州北部地方180ミリ、中国地方100ミリ、北陸地方90ミリ、東海地方・近畿地方80ミリ、東北地方60ミリとなっています。
さらに、10日土曜にかけても、広い範囲で雨が続くでしょう。10日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、九州北部地方100から200ミリ、近畿地方・中国地方50から100ミリの見込みです。
前線は11日頃にかけて本州付近に停滞するため、九州から関東甲信で、大雨になりやすい状態は、11日頃まで続く予想です。これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所では、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。雨が弱まっても、斜面には、絶対に近づかないでください。
大雨の中 歩いて避難する場合 注意点
「うちは大丈夫」「まだ大丈夫」と思わず、ぜひ早めの避難を心掛けて欲しいものですが、大雨の中、近くの避難所へ歩いて向かう時に、気を付けなければならないのは、足元です。冠水すると、水が濁っているため、マンホールの蓋が外れていても、見えにくくなります。また、側溝や川と、道路(歩道)の境目も、わかりにくくなります。転落したり、流されたりする恐れがありますので、無理をして水の中に入らないでください。やむを得ず水の中を歩く場合は、棒などで、足元を確認しながら進んでください。
大雨の中 車を運転して避難する場合 注意点
1つめは、雨の降り方が強い時には、いつも以上に慎重な運転をすることです。1時間に20ミリ以上の雨が降ると、ワイパーを速くしても見づらくなります。さらに、1時間に30ミリ以上の雨が降る場合は、高速で走っている時にブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こる恐れがありますので、注意が必要です。
2つめは、避難場所へ向かう道を選ぶことです。降り続いた雨によって川が増水していたり、車道が冠水していたりすることもあります。川からなるべく離れた道を選んでください。車が水に浸かると、ドアが開かなくなって車内に閉じ込められたり、車のエンジンが停止したりする恐れがあります。さらに、水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。大雨で冠水した道路は、川との境目が分かりにくいので、無理をしないで、車で避難するのをやめるのも、選択肢の一つです。