台風16号 発達しながら北上 来週後半は本州に影響のおそれも 備えや対策は早めに
2021年09月24日10:47
台風16号「非常に強い」勢力に発達へ
そもそも台風は、暖かい海からエネルギーを供給して発達します。今回の台風16号は、今後、海面温度が高い海域を進むため、さらに発達する予想です。台風の強さは、中心付近の最大風速で決まりますが、26日9時にはフィリピンの東で、上から2番目の「非常に強い」勢力に発達し、「非常に強い」勢力を保ったまま日本の南へ進む予想です。
さらに、台風が発達しながら北上することによって、25日9時以降は、風速25メートル以上の「暴風域」を伴うでしょう。台風は、暴風をもたらすだけでなく、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」も運んできます。
このため、沖縄・奄美では、28 日頃から、台風第 16 号の影響で大しけとなる所があり、台風の進路等によっては大荒れのおそれがあります。来週にかけては、この台風の動きから目が離せなくなりそうです。
台風の進路 どうやって決まる?
もともと、台風は、ほとんど上空の風に流されて動きます。台風が多く発生する領域では、東風が吹いているため、はじめ東風に流されて、西へ進みます。その後、太平洋高気圧の「ふち」を吹く風に沿って北上し、偏西風に流されて北東へ進むことが多くなるのです。
今回の台風16号も、この先、上空の太平洋高気圧や偏西風の位置次第で、進路が定まってくるでしょう。台風16号の進路次第では、来週後半、大荒れの天気になるなど、本州にも影響がでるおそれがあります。
最新の台風情報を確認するとともに、台風への備えや対策は、早めに行ってください。
台風が近づく前の対策 暴風に備えて
1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。
2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。
3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。