今日15日　東海は昼前にかけて「線状降水帯」発生の恐れ　関東も大雨に警戒(気象予報士久保　智子 2025年07月15日)

今日15日　東海は昼前にかけて「線状降水帯」発生の恐れ　関東も大雨に警戒

日本気象協会本社

久保　智子

公開：2025年07月15日06:21

今日15日(火)は、東海で昼前にかけて線状降水帯が発生する恐れ。大雨災害発生の危険度が急激に高まるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を。関東も局地的に激しい雨が降り大雨の恐れ。北陸、近畿から九州、沖縄は晴れても急な雷雨の可能性。竜巻などの激しい突風にも注意。

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東海で線状降水帯が発生する恐れ
東海は17日(木)まで大雨に警戒
北陸や近畿から西も急な雷雨に注意

東海で線状降水帯が発生する恐れ

今日15日(火)は、日本海の低気圧に向かう暖かく湿った空気と、日本のはるか東から張り出す高気圧のふちを回る暖かく湿った空気が流れ込む、東海や関東で断続的に激しい雨や雷雨となるでしょう。局地的に滝のような雨の降ることもありそうです。南向きに開けた斜面で、同じ場所で雨が降り続く可能性があり、大雨の恐れがあります。明日16日(水)6時までに予想される24時間降水量は、東海と関東甲信の多い所で150ミリ、その後、17日(木)にかけてさらに雨量が多くなりそうです。

特に、東海では、今日15日(火)昼前にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。道路の冠水や地下施設への浸水にも警戒が必要です。アンダーパスなど低い道路は無理をして通らず、迂回するなどの対応をとってください。大雨によって交通機関に影響の出る可能性があります。気象情報とともに、交通情報も確認してください。

東海は17日(木)まで大雨に警戒

東海では、今朝も局地的に激しい雨が降っており、昨日14日(月)から雨の量が150ミリを超えている所もあります。このあと、17日(木)にかけて大雨となりそうです。今後、東海で予想される雨の見通しです。

明日16日(水)6時までに予想される24時間降水量は、多い所で、
静岡県　150ミリ
愛知県・岐阜県　100ミリ
三重県　60ミリ

その後、16日(水)6時～17日(木)6時までに予想される24時間降水量は、多い所で、
静岡県　200ミリ
岐阜県・三重県　120ミリ
愛知県　100ミリ

その後、17日(木)6時～18日(金)6時までに予想される24時間降水量は、多い所で、
静岡県・三重県　150ミリ
愛知県・岐阜県　120ミリ

*線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある地域と期間
愛知県・岐阜県　今日15日(火)　朝にかけて
静岡県　　　　　今日15日(火)　昼前にかけて

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに降水量が増える恐れがあります。土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。

北陸や近畿から西も急な雷雨に注意

今日15日(火)は、北海道と東北は断続的に雨が降り、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。北陸や近畿から九州、沖縄は晴れ間が広がる見込みです。ただ、大気の状態が不安定で、所々で雨や雷雨があるでしょう。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにご注意ください。真っ黒い雲が近づいたり、雷の音が聞こえてきたら、天気が急変するサインです。頑丈な建物に避難するようにしてください。

予想最高気温は、平年より高く、厳しい暑さの所が多いでしょう。北陸は昨日14日(月)より低いものの、真夏の暑さとなりそうです。近畿から九州では、35℃以上の猛暑日になる所もあるでしょう。こまめに休憩や水分をとり、冷房を適切に使用して涼しい場所で過ごすなど、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。