九州 過去に経験のない記録的な豪雨 直ちに命を守る行動を
2021年08月14日12:04
11日からの雨量は900ミリ超
このわずか3日ほどで、平年の年間雨量の3割から4割ほどにも当たる雨が降ったことになります。
大雨特別警報さらに拡大
午前11時現在、佐賀県の六角川が氾濫して、周辺の地域は内水氾濫が発生しています。牛津川でも水位が急上昇し氾濫危険情報が発表されています。
また、九州北部を中心に土砂災害の危険度が「極めて危険」な状態になっている所が多くなっています。
特に土砂災害警戒区域や浸水想定区域などでは、災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況で、今後、降り続く雨でさらに災害の範囲が広がるおそれがあります。これまで災害が起きていない地域でも最大級の警戒が必要です。
今夜にかけても断続的に滝のような雨
今夜にかけても雷を伴い1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が断続的に降る見込みです。このあとも大雨が続くため、いつどこで甚大な災害が起こってもおかしくない状況です。自分のところは大丈夫だと思わず、命を守るための最大級の警戒をして下さい。
また、満潮の時間帯は、川の水が海に流れ込みにくくなるため、特に浸水の被害が拡大するおそれがあり警戒が必要です。佐賀県の大浦港の満潮時刻は、14日は午後0時42分、15日は午前0時55分です。
冠水した道路は避けて
急な斜面や増水した川の近くを通ることは避けましょう。冠水した道路は、側溝と道路の境目が分からなくなっていたり、マンホールの蓋が取れていることもあり危険です。棒や傘などで足元を確認しながら、運動靴などで歩いて下さい。
また、冠水した所を車で通ると、車のマフラーに水が入りエンジンが止まったり、側溝と境目が分からず転落したり、流れされたりする事故が過去に多く起こっています。車で冠水した道路を通ることは避けましょう。