明日11日にかけて近畿は警報級大雨のおそれ 土砂災害などに十分な注意を
今日10日の午後は雨雲が北上 大阪や京都など中部を中心に雨の降り方強まる
今夜にかけては、梅雨前線が近畿地方の北部まで北上し、暖かく湿った空気の流れ込みが強まる見込みです。近畿地方は断続的に雨が降り、雷を伴う所があるでしょう。特に、大阪府や京都府、滋賀県、兵庫県南部、紀伊山地の南西斜面などを中心に、1時間雨量が30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。前線の活動が予想より活発になった場合は、警報級の大雨となるおそれもあります。これはバケツの水をひっくり返したような雨で、外では道路が川のようになるレベルです。激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、十分注意が必要です。
明日11日も近畿は昼ごろまで雨や雷雨に
午後は梅雨前線が南下するため、雨雲は徐々に南へ遠ざかる見込みです。北部から次第に雨のやむ所が多くなり、小康状態になるでしょう。
大雨時に危険な場所
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。