北海道 根室でチシマザクラが開花
2020年05月09日13:50
早い開花 高温が後押し
また、今月3日は最高気温が23.5度まで上がり、5月上旬としては2番目に高い気温を記録するなど、ここ最近、記録的な高温が何度も観測されました。
その高温に後押しされるように、今日5月9日に史上3番目の早さで開花となりました。
なお、これまでに最も早く開花したのは2015年の5月6日。2番目の記録は2002年の5月8日です。
全国で唯一のチシマザクラ
標本木も測候所時代から引き継ぎ、標本木で5~6輪以上咲いた状態を開花とするなどの、観測の定義も気象台によるもの同様に行っています。
根室の標本木は、桜の観測としては全国で唯一のチシマザクラです。
チシマザクラは北方領土由来の品種で、特徴はその背の低さ。ソメイヨシノなどの他の品種と違って、1本の幹が上に伸びるのではなく、根元から枝が分かれて花を咲かせます。そのため、人の目の高さでも間近に花を見ることができるのです。
桜前線 終着は?
ここ最近は根室だけでなく、各地で平年より高めの気温となる日が増えており、残る桜の観測もそれほど時間がかからないでしょう。この週末から週明けにかけてで観測される可能性が高く、桜前線はまもなく終着となりそうです。