最強クラスの台風10号 動きが遅く9月初めにかけて西日本・東日本では影響長引く
2024年08月28日14:45
台風10号 最強クラスで九州に接近・上陸へ 鹿児島県「暴風・波浪特別警報」発表
台風10号は、海面水温30℃以上のエリアをノロノロ北上するため、海上からエネルギーの補給をうけて今後さらに発達。今夜(28日)~明日29日(木)は中心気圧925hPa、最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルと発達の最盛期で九州に接近し、上陸する予想です。
台風の右側は台風に吹き込む風と、台風が進む方向の風が重なるためより風が強まります。今回の台風10号は、九州の西の海上を北上する予想で、九州では広く台風の右側に入るため、より暴風に厳重な警戒が必要です。
今日28日13時、鹿児島県には「暴風・波浪特別警報」が発表されました。経験したことのないような暴風・高波のおそれがあるため最大限の警戒が必要です。
ノロノロ台風10号 9月初めまで影響長引くおそれ
台風10号は、九州に接近・上陸後もスピードが上がらずノロノロが続きます。予報円の中心を通ると、30日(金)9時に熊本市付近、31日(土)9時に四国、9月1日(日)9時に近畿付近、2日(月)に関東付近の予想です。
台風の中心が予報円のどこかに入る確率は70%、中心線を通るとは限りません。30日(金)以降の予報円は大きく、9月2日(月)の予報円は東北~近畿をすっぽりと覆う大きさで、まだブレが大きくなっています。
9月初めにかけて、西日本・東日本では影響が長く続くおそれがあるため警戒が必要です。
台風+前線=大雨
台風+前線=は大雨のパターンです。台風が列島からぬけるまでは、台風から離れている所でも湿った空気が流れ込み続け、あちらこちらでゲリラ雷雨となる見込みです。すでに大雨となっているところに台風本体の雨雲が近づくと、土砂災害などのリスクが一層高まるため警戒が必要です。
総雨量1000ミリ超え 記録的な大雨のおそれ
また、西日本から東日本では、30日以降も大雨が続き記録的な大雨となるおそれがあります。
最新の台風情報、交通情報をこまめに確認し、安全第一でお願いします。