8日夜は「土星食」 東京などで観察日和 各地の天気・時間・観察ポイントは?
今回は観察しやすい夜の「土星食」
日本では、今年2024年7月25日の日の出後にも「土星食」が起きましたが、青空での観察は困難です。今夜12月8日の「土星食」は、日の入り後、暗くなっていく空で起こるため、明るい惑星が月に隠される様子を日本の広い範囲で見ることができます。広範囲で夜間に起こる土星食は2002年3月20日以来、22年半ぶりです。
「土星食」の見える地域は?

※北海道の一部太平洋岸を除く大部分、東北地方北部の一部、およそ岡山県以西の中国地方から宮崎県・鹿児島県の南東部を除く九州地方の大部分などでは、食は起こらず、月と土星が非常に接近して見えるにとどまります。
時間帯や観察ポイントは?

肉眼や双眼鏡でも見えますが、天体望遠鏡で観察すれば、土星が月にじわじわと隠され、月の裏から出てくる様子が楽しめます。
※潜入・出現の時刻や月の高度、月の縁のどこに見えるかは観察場所によって異なるため、国立天文台HPなどで事前に確認しておきましょう。https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/12-topics02.html
食が終わった後、深夜にかけては、南西~西南西の空で月と土星が大接近している様子が見られます。月と土星の次回の接近は、来年1月4日です。
各地の天気は?
観察日和の所も、「土星食」の時間帯は、東京都心で9℃くらいと北風が冷たいでしょう。深夜にかけては東京都心でも5℃前後までグッと下がる見込みです。天体ショーは暖かくしてお楽しみ下さい。