ダブル台風は海面水温30℃を進み非常に強い勢力へ発達予想 要注意は19号動向注意
トリプル台風のうち、台風17号は今日20日(土)午前3時に中国大陸で熱帯低気圧に変わりました。残るダブル台風18号・19号は、今後も海面水温30℃以上の高い領域を進み、「非常に強い」勢力に発達する見込み。石垣島など先島諸島は台風18号の影響で22日(月)頃を中心に強風や高波に注意・警戒。一方、要注意なのが台風19号。依然、進路に幅があるため、今後も動向に注意が必要です。
トリプル台風からダブル台風へ
おととい9月18日(木)は、台風17号・18号・19号と、同じ日に3つの台風が発生する異例事態となりました。その内、台風17号は、今日20日(土)午前3時に中国大陸の華南で熱帯低気圧に変わりました。
残る台風18号・19号は、今後も海面水温30℃以上の高い領域を進ため、「非常に強い」勢力に発達する見込みです。「非常に強い」勢力とは、上から2番目のランクで、今季最強クラスです。
日本の南の海面水温30℃以上 台風が発達するセンスが高い
台風は海面水温26℃~27℃以上で発生・発達すると言われています。今年は太平洋高気圧の勢力が強く、早い梅雨明けとなり日本の南で日照時間が長かったこと、目立った擾乱の通過(海面水温の攪拌)がなく、海面水温は現在も沖縄から西日本にかけて30℃以上と高くなっています。また海面水温のみならず、深度50m程度の表層水温も高いため、台風は発達センスが見込まれるため注意が必要です。
台風18号 石垣島など先島諸島は強風・高波に注意・警戒
台風18号は、20日12時現在、中心気圧980hPa、中心付近の最大風速30m/s、風速25m/s以上の暴風域を伴いながら、フィリピンの東海上を西へゆっくりと進んでいます。
今後は更に発達し、22日には中心付近の最大風速が50m/sと「非常に強い」勢力で、石垣島など先島諸島の南の海上を西へ進む見込みです。先島諸島では、次第に波が高くなり、22日は大しけとなる予想です。強風にもご注意ください。その後も台風18号は西よりに進み、25日には17号と同じく華南方面に進む見込みです。華南方面は荒天となるため、こちら方面に行かれる方は最新の情報をこまめに確認して下さい。
要注意なのが台風19号 今後の動向に注意
20日12時現在、強い勢力の台風19号は、南鳥島近海を西よりに進んでいて、21日には「非常に強い」勢力に発達する見込みです。
明日21日以降は進路を北よりに変える予想ですが、このタイミングで動きが複雑となる可能性があり、25日の予報円は直径1000キロ近くと大きくなっています。台風の中心が予報円のどこかに入る確率は70%。つまり、予報円が大きければ大きいほど、進路予想に幅があることを意味しています。海外の予測モデルでは本州へ近づくと予想するものもあります。今後の情報に注意してください。
10月にかけて台風シーズン続く
日本では10月ごろにかけて台風シーズンが続きます。台風は一年間に25個くらい発生し、9月の発生数は5.0個と、8月に次いで2番目に多い時期です。一方、台風の上陸数の平年値は9月が最も多く、本土への接近数も最も多い時期となっています。また、これからの時期、本州付近には秋雨前線が停滞することが多く、そこに台風が近づくと、災害級の大雨となることもあります。台風+前線は大雨のパターンです。日頃から側溝の掃除をこまめに行い水はけをよくしておく、ハザードマップや避難経路の確認など、台風や大雨に対する備えをしておきましょう。