北陸 3連休は15日を中心に非常に激しい雨も 台風の間接的影響で
3連休の北陸地方は、大気の状態が不安定な日が多いでしょう。特に15日(日)は前線が北陸付近を南下するため、局地的に非常に激しい雨の降るおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川や用水路の増水などに注意して下さい。また、台風13号の間接的な影響も受けそうです。連休後の17日(火)は中秋の名月で、北陸地方では西部ほど見えるチャンスがありそうです。
14日(土) 3連休の中では1番のお出かけ日和 熱中症には注意
14日(土)は、前線が日本海から東北付近に停滞するでしょう。台風13号は奄美付近へ進みますが、本州付近の太平洋高気圧の勢力を維持または勢力を強める方向に働きそうです。
北陸地方も、太平洋高気圧の勢力下となり、富山以西の平地を中心に晴れて厳しい暑さとなるでしょう。前線に近い新潟や石川県の能登では朝までは雨の降る所があるでしょう。一方、午後は山間部を中心に所々でにわか雨がありそうですが、湿った空気の流れ込み方が3日間の内では一番弱く、範囲は狭いでしょう。3日間の中では最もお出かけ日和と言えそうです。
最高気温は、平地では各地とも30度以上の真夏日となり、福井や敦賀では猛暑日となる予想です。福井で猛暑日となれば、1939年・1922年と並び、過去最も遅い記録となります。熱中症や農作物の管理に十分に注意して下さい。
15日(日) 前線南下で局地的に非常に激しい雨も
15日(日)は、前線が北陸地方を南下するでしょう。新潟県の下越や石川県の能登では午前中から局地的に雨雲が発達し、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降るおそれがあります。それ以外の地域でも、午後を中心に局地的な激しい雨や雷雨がありそうです。平地を含めて急な強い雨や雷雨に注意が必要です。土砂災害や低い土地の浸水・河川や用水路の増水に注意して下さい。車でお出かけの方も多いかと思われますが、アンダーパスなど道路が冠水するおそれもありますので、運転は周囲の状況をよく見て慎重に行いましょう。
また、令和6年能登半島地震の影響で地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。危険なガケなどには近づかないようにしましょう。
15日(日)の雨 台風13号の間接的な影響
台風13号は、15日(日)は東シナ海へ進むでしょう。北陸地方への直接の影響はありませんが、台風周辺の非常に暖かく湿った空気と、太平洋高気圧の縁を廻る湿った空気が合流して前線付近に流れ込むため、前線の活動が活発となるおそれがあります。
現段階では、上空の高気圧が強いため、発達した雨雲は局所的で、激しい雨や非常に激しい雨も短時間となり、総雨量で多くなることはない見込みですが、最新の情報に注意して下さい。
16日(月・祝) 平地は天気回復傾向 山間部は不安定続く
16日(月・祝)は、前線が次第に本州付近で弱まる傾向です。平地では朝まで雨が降りますが、日中以降は次第に天気が回復するでしょう。ただ、山沿いや山間部では午後は大気の状態が不安定となり、にわか雨や雷雨がありそうです。
17日(火)は中秋の名月 西部を中心に見られそう
3連休の翌日17日(火)の夜は「中秋の名月」となります。17日(火)は、弱い気圧の谷となりますが、夜は次第に大陸の高気圧に覆われてくる見込みです。
北陸地方では、富山県以西では平地を中心に晴れ間が広がり、中秋の名月を見ることが出来そうです。新潟では下越を中心に雨の降る所がありますが、長続きするものではなく、中・上越の平地では晴れ間の広がる時間もありそうです。このため、雲の切れ間から一時的に名月が見られる可能性があります。