北陸 秋雨シーズン本格化 22日まで警報級大雨リスク続く 台風による間接的影響も
2024年09月18日14:01
19日にかけて新潟を中心に激しい雨や非常に激しい雨のおそれ
その後、19日(木)は前線が北陸付近へ南下してきます。19日朝には新潟や石川の能登で、日中には富山や石川の加賀でも激しい雨の降る所があり、一部では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨も降りそうです。土砂災害やアンダーパスなど低い土地の浸水、河川や用水路の増水に注意・警戒してください。また、引き続き落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
※令和6年能登半島地震の影響で地盤の緩んでいる所があり、能登を中心に少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。
秋雨シーズン本格化 新潟・富山・石川は22日まで警報級の大雨のおそれあり
さらに、21日(土)~22日(日)も前線が北陸付近に停滞するため、雨量がさらに多くなるでしょう。新潟・富山・石川は22日まで警報級の大雨リスクが続くでしょう。累積雨量が多くなるタイプの大雨となるため、土砂災害に警戒が必要です。
なお、気温に着目すると、21日までは福井を中心に真夏日・熱帯夜の所がありますが、その後は秋の空気が入ってきそうで、厳しい残暑は一旦落ち着くでしょう。
元台風13号や14号の間接的影響で大気の状態不安定続く 秋雨前線活発化のおそれも
また、太平洋高気圧は次第に後退する傾向で、21日(土)以降を中心に秋雨前線が北陸付近まで南下してくるでしょう。台風14号は沖縄付近から東シナ海を北西へ進み、20日(金)までに大陸へ進みますが、太平洋高気圧の後退、秋雨前線の南下に伴い、台風14号由来の暖かく湿った空気が北陸付近まで流れ込む可能性があります。
これらの台風や熱帯低気圧の動向によっては秋雨前線の活動が活発化し、雨量の予測が変わる可能性もありますので、最新の情報に注意してください。
しばらく夏の空気と秋の空気のせめぎあい続く
ただ、南の太平洋高気圧もこの時期としては強い状態が続きそうです。太平洋高気圧は日本の南で西へ大きく張り出す状態がしばらく続きそうで、本州付近は秋雨前線の停滞しやすい状態も続くでしょう。
北陸付近でもしばらくまとまった晴れ間は期待できそうになく、曇りや雨のスッキリしない天気が長く続く可能性があります。また、この時期は台風シーズンでもあり、南の海上での台風や熱帯低気圧の動向次第では前線の活動が活発となることもありますので、大雨に対する備えはまだ必要となりそうです。