九州に発達した雨雲 線状降水帯発生も 土砂災害・低地の浸水・川の氾濫に厳重警戒
鹿児島県に土砂災害警戒情報
鹿児島県では、特に県本土の南側の地域を発達した雨雲が次々と通過しており、このあとも警戒エリアが広がる可能性があります。最新の雨の情報をこまめに確認してください。
九州は2日間で400ミリの大雨も 土砂災害などに厳重警戒
前線は、明日10日にかけて九州をやや北上し、その後、停滞する見込みです。明後日11日ごろにかけては前線の活動が活発で、九州南部だけではなく、九州北部でも大雨となるでしょう。特に、福岡県の筑後、熊本県の阿蘇、大分県の西部を中心に雨の量が多くなり、今後2日間で400ミリ程度の大雨となる所もある見込みです。
線状降水帯が予測されていない地域でも、土砂災害などに警戒が必要です。また、新たに線状降水帯の予測情報が発表される可能性がありますので、今後の情報に留意してください。
線状降水帯とは
線状降水帯が発生するしくみ(メカニズム)の代表的なものに「バックビルディング現象」があります。これは、風上で次々と発生した雨雲が、発達しながら風に乗って同じような場所に流れ込み、線状の強雨域が形成されるものです。
※発生メカニズムに未解明な点も多く、全ての線状降水帯が同じようなメカニズムになるとは限りません。
線状降水帯が発生する時間や場所を、正確に予測するのは難しいため、いつ線状降水帯が発生しても避難できるよう、普段からの準備や心構えが必要です。事前にハザードマップにて、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所を確認しておきましょう。避難場所や避難経路を決める時に役立ちます。