25日~28日「大寒波」襲来 警報級の大雪で積雪が急増する恐れ 太平洋側も積雪
「大寒波」襲来
上空1500メートル付近には、マイナス12℃以下の寒気が西日本まで流れ込んでくるでしょう。降水がある場合に、平地で雪を降らせる目安は、上空1500メートル付近の気温がマイナス6℃以下といわれています。今回の寒気は降水があれば、西日本の平地で雪になるほどの寒気が流れ込んでくるでしょう。
また、上空5500メートル付近には、北日本や北陸にマイナス38℃以下の寒気が流れ込む予想です。大雪になる目安の気温はマイナス36℃以下といわれており、今回の寒気は日本海側を中心に大雪をもたらすほどの寒気でしょう。
JPCZの影響も
※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは:冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。
24時間に予想される降雪量100センチも 一気に積雪が増える恐れ
26日(日)午前6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、
北陸地方:70センチ
東北地方:60センチ
関東甲信地方:50センチ
北海道地方、中国地方:40センチ
近畿地方:30センチ
26日(日)午前6時から27日(月)午前6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、
北陸地方:70~100センチ
近畿地方、中国地方:60~80センチ
東北地方、関東甲信地方:50~70センチ
東海地方:40~60センチ
北海道地方:20~40センチ
四国地方、九州北部地方:10~20センチ
九州南部:5~10センチ
その後、27日(月)午前6時から28日(火)午前6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で、
北陸地方:70~100センチ
東北地方、関東甲信地方、近畿地方:50~70センチ
東海地方:40~60センチ
中国地方:30~50センチ
北海道地方:20~40センチ
四国地方、九州北部地方:5~10センチ
積雪や路面の凍結による交通障害に警戒が必要です。
また、北海道や東北を中心に26日(日)にかけて、雪を伴った非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。26日(日)にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は北海道地方:23メートル(35メートル)、東北地方:20メートル(30メートル)です。猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒してください。
雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
①防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
②飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
③ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
④軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。