九州北部 ライン状の活発な雨雲 長崎県で猛烈な雨 今夜まで土砂災害に厳重警戒
2023年09月17日11:47
九州北部にライン状の活発な雨雲や雷雲
1時間に長崎県西海市では82.5ミリ(6時16分まで)の猛烈な雨、長崎市で62.5ミリ(8時19分まで)の非常に激しい雨が降りました。また、長崎県壱岐空港では3時間雨量が98.5ミリ(6時20分まで)と2003年の統計開始以来、9月の1位の値を更新しました。
九州北部では断続的に活発な雨雲がかかり、長崎県平戸市では13日22時の降り始めからの雨量が600ミリを超え、平年の9月1か月分の雨量のおよそ2.5倍となっています。また、佐賀県唐津市でも13日15時の降り始めからの雨量が300ミリを超え、平年の9月1か月分の雨量を超えています。
土砂災害に厳重警戒
11時現在、長崎県には土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。降り続く大雨のため、警戒対象地域では土砂災害の危険度が高まり、避難が必要となる危険な状況となっています【警戒レベル4相当情報[土砂災害]】。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町から発表される避難指示などの情報に注意してください。
九州北部では夜のはじめ頃にかけて土砂災害に厳重に警戒し、夕方にかけて河川の増水や氾濫に警戒してください。大雨がいったん落ち着いても、土砂崩れが遅れて発生する恐れもあります。危険な斜面には近づかないようにしてください。
あす18日も非常に激しい雨の降る恐れ
あす18日12時までに予想される24時間降水量はいずれも多い所で
福岡県:100ミリ
佐賀県:150ミリ
長崎県:200ミリ
土砂災害から避難するには
1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。
2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。
万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。