相次ぐ台風の日本への接近 日本の南には新たな台風の卵?日本への影響は?
新たな熱帯低気圧発生か?
現在の日本の南の海上を見てみると、フィリピンの東に台風16号の渦を巻いた雲が見られます。台風16号はこのあと西に進路をとるため、日本への影響はなさそうです。台風16号の東側には広く、雲が広がっています。この辺りはまだまだ、対流活動が活発で雲が湧きやすい状態になっています。今後、台風の卵である熱帯低気圧が発生する予想です。この熱帯低気圧は、台風まで発達するか不確定ですが、北上する見込みです。複数ある予測の中には、発達して日本に近づく物もあります。今後の情報にご注意ください。
海面水温は下がったけど
ただ、今回の台風15号のように、あまり発達していない台風でも、記録的な大雨になることはあります。日本付近はすでに秋の空気が入り込んでいて、内陸を中心に冷えている所があります。そこに熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込むと、この気温差によって雨雲が発達しやすくなります。また、山の斜面による地形性の効果も加わるとさらに雨雲が発達しやすくなります。台風があまり発達していなくても、油断しないようにしましょう。
台風の月別発生数
10月の平年の発生数は3.4個となっていますが、長期予報を見ても、日本の南では雲の発生しやすい状況は続くと見込まれています。10月に入っても、しばらくは台風に警戒が必要となりそうです。日ごろからの備えを進めるようにしてください。
最新の情報 どこを見たら 何がわかる?
①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。