【防災】暑い時期に停電が起きたら…?命を守るための停電対策やおすすめグッズを紹介!
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夏は電力の需要と供給のバランスが崩れたり、落雷や台風、地震などの自然災害によって突然の停電が起きたりすることがあります。
停電が短時間で復旧すればよいですが、数時間または数日続くと、暑さによる熱中症の心配もあり、油断は禁物です。
今回は、暑い時期に停電が起こった場合、どんな備えや行動が必要なのか、ポイントをお伝えします。
夏に長期間停電した災害事例
自然災害による停電の状況を振り返ってみましょう。
●平成30年北海道胆振東部地震(2018年9月)
2018年9月には北海道胆振東部地震が発生しました。地震の影響で直接的な被害が無かった地域も含め、道内全域で約295万戸が停電する「ブラックアウト」になり、99%の復旧まで約2日も要しました。(画像出典:札幌市)
●令和元年房総半島台風(15号)(2019年9月)
2019年9月の、令和元年房総半島台風では、千葉県を中心に大規模停電が発生し、東京電力管内では最大約93万戸が停電しました。復旧作業に2週間以上かかった地域もあり、長期間の停電となりました。
夏の停電に必要な備えとは?
夏の停電には、一体どんな備えが必要でしょうか。
準備しておきたいグッズやポイントをいくつか紹介します。
●停電中も情報取得手段を確保する
まず、停電中の情報手段を確保するための備えを行いましょう。災害発生時には正しい情報を得ることが大切です。スマートフォンの充電のためのモバイルバッテリーや、電源がなくても使える手回しラジオライトなどを備えておきましょう。
●モバイルバッテリーやポータブル電源の準備
スマートフォンや扇風機、ライトなどへの給電手段として、充電済みのモバイルバッテリー・ポータブル電源が有効です。特に、ポータブル電源はコンパクトな上にハイパワーで、普段の生活で使用しているほぼ全ての家電を使うことができるモデルもあります。
キャンプの際に使用する場合もありますが、有事の際の電力として取り入れるのも良いかもしれません。
●水分と塩分の備蓄
暑い時期は「熱中症対策」が必須です。断水が発生することも考えて、普段から災害用に水分を備えておきましょう。目安としては1人あたり1日3リットル、数日分を備蓄するようにしてください。
また、カフェインやアルコールが含まれるものは避け、塩飴や塩分タブレットなども併せて用意をするようにしましょう。
●身体を冷やすための濡れタオルや冷却グッズ
停電するとエアコンが停止してしまうため、身体を冷やすための対策が必須です。保冷材は体を冷やしたりと幅広く使えますのでストックしておくことをおすすめします。ネッククーラーやハンディファン、うちわなどを組み合わせることで、気化熱により体を涼しく保つこともできます。また、ペットボトルも凍らしておくと、体を冷やすだけでなく、飲料にもできるため一石二鳥です。
●衣服にも工夫を
暑さ対策として、衣服にも工夫が必要です。通気性や速乾性に優れた素材で汗と熱を逃がしやすい衣類を数日分用意しておきましょう。
また、室温は日当たりなどでも変化しますので日差しを避けることも大切です。過ごす部屋の窓の方角にも注意し、遮光遮熱機能のあるカーテンやシェード、すだれやよしずなども活用して、快適な室内環境を保ちましょう。
熱中症計や温度計などで身の回りの環境を客観的に把握することも大切です。
備蓄品をチェックしよう
「tenki,jp 知る防災」では、備蓄品のチェックシートを確認できます。停電してしまった場合、家電が使えないこともありますので、調理がいらず、すぐに食べられるものを備蓄すると良いです。特に、
・常温で長期間保存できるもの
・加熱がいらないもの、お湯が必要ないもの
・携帯しやすいもの
・普段から食べ慣れているもの
に注意しながら食料備品を揃えてみましょう。