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    11月3日は本当に晴れやすい?過去10年のデータを見ると「10年のうち7割が晴れ」気象予報士がデータで語る11月3日の天気

    テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「11月3日の天気」についてお伝えします。

    「晴れの特異日」って、どんな日?

    11月3日の宮崎は、秋晴れの過ごしやすい一日となりました。コーナーの冒頭、古山予報士はこの日の天気について、ある言葉で表現しました。

    古山予報士:
    きょう、11月3日は「晴れの特異日」なんですよね。

    特異日とは「前後の日と比べて一際多く、特定の天気になる実績がある日」のこと。つまり、11月3日「文化の日」は、偶然ではなく、統計的に見ても晴れやすい日なのだそうです。実際に宮崎県の過去の天気を調べてみると、その傾向は明らかでした。

    過去10年間(2015年~2024年)の11月3日の宮崎の天気を見ると、2015年、2016年は「晴れ」2017年は「曇りのち雨」だったものの、2018年は「晴れ」2019年は「曇り時々晴れ」2020年は「晴れ時々雨」2021年は「晴れ」2022年は「曇り時々晴れ」2023年、2024年は「晴れ」でした。

    10年のうち実に7回も晴れの天気になっていることがわかります。「特異日」の名の通り、データがその言葉を裏付けています。なぜ特定の日が晴れやすいのか、そのメカニズムは複雑ですが、季節の移り変わりの中で、その時期に特有の気圧配置が現れやすいことが一因と考えられています。

    秋の晴天は長続きしない?その理由は「東風」

    しかし、古山予報士は「晴れの天気、秋はですね、長続きしないんですよね」と続けます。過ごしやすい秋晴れの後には、天気の崩れが待っているようです。
    その原因を、古山さんは天気図を使って解説してくれました。

    4日午前9時の予想天気図を見ると、日本の北にドーンと大きな高気圧があります。この高気圧に覆われるため晴れるのですが、ポイントはその「位置」です。

    高気圧がこの位置にあると、宮崎県内には「東風」が吹き込みやすくなるとのこと。東風は、海の上を通ってくるため、湿った空気を陸地へと運び込みます。

     その結果、晴天だった3日と比べて雲が多くなり、県の南部を中心にパラっと雨が降る可能性もあるというわけです。

    「傘をさすかどうか迷うくらい」ということで、本格的な雨ではありませんが、高気圧に覆われていても風向きひとつで天気が変わるというのは、面白い発見ですね。

    「晴れの特異日」という言葉や、高気圧の位置と風向きの関係。日々の天気予報の中には、私たちの知識を豊かにしてくれるヒントがたくさん隠されています。次に天気図を見るときは、高気圧の位置にも注目してみてはいかがでしょうか。

    (テレビ宮崎)

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