
テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「夕立」についてお伝えする。
13日の宮崎県内は日差しがギラギラと照り付け気温が上がった。日中の最高気温は美郷で35.2℃、西米良とえびので35.0℃と、猛暑日となったところがあった。真夏の平年値が32℃前後なので、真夏以上の暑さとなったが、空を見上げると「秋の気配」も感じられる。
秋の雲と言えば、うろこのような「いわし雲」。それと同時に、13日は夏を象徴する、もくもくとした「入道雲」も見られた。夏と秋の雲が混在して二つの季節が行き交う空を「行合(ゆきあい)の空」という。日本語の美しさを感じられる言葉ではないだろうか。
このもくもくした雲は、より発達すれば「カミナリ雲」に発達するので注意が必要だ。雨雲レーダーを見ていくと、夕方以降、北部山沿いに雨雲が急に出てくる。このあと2~3時間で落ち着いてくる。これがいわゆる「夕立」と呼ばれるものだが、なぜ夏に夕立が多いのかをご存知だろうか?
13日もそうだったが、朝から強い日差しで、地面付近の空気が暖められる。暖められた空気は軽いので、どんどん上昇していく。空気の中に水蒸気もあるので、この水蒸気も上がっていくと、上空で冷やされ、どんどん雲になって発達して雷雲になるというわけだ。
ザーッと雨が降ると暑さが解消されるので、「天然の打ち水」とも言われているそうだ。ただ、これがいくつも連なると線状降水帯になってしまう…。
14日のポイントは「13日以上に広く、夕立に注意が必要」お盆のお墓参りなどに行く際は、夕立に注意が必要だが、どういったときに注意すればいいのだろうか?
「天気急変のサイン」は、「あたりが暗くなる」「雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」
このようなサインをひとつでも感じたら、車の中や建物に避難して欲しい。高い木の近くは、雷が木に落ちたあと、人に落ちてくることもあるので離れるようにして欲しい。
(テレビ宮崎)