高速道路のパーキングエリアで起こりやすい4つの事故と対策
2023年03月18日
ただ、パーキングエリアにはたくさんの車や人が集まってくるので、事故が起こりやすい場所とされています。
安全にパーキングエリアを利用するためにも、現地で注意すべきポイントを事前に把握しておきましょう。
今回は、高速道路のパーキングエリアで起こりやすい事故や、安全に利用するポイントについて解説します。
高速道路のパーキングエリアで起こりやすい事故
■1.車の死角から人が飛び出してくる
パーキングエリアには多くの車が停まっているため、多数の死角が生まれます。
加えて、車の走行中はピラーやミラーに死角ができます。
これらの死角から人が飛び出してきた場合、とっさに対応できず、衝突事故を起こしてしまうケースが多くあります。
とくに子どもは車から降りたとたんに駆け出す場合が多く、飛び出しリスクが高いと言われています。
背丈の低い子どもは車の陰にすっぽり隠れてしまいやすく、何の前触れもなく車の前に出てくることもあるため、十分な注意が必要です。
■2.駐車場内での車同士の接触事故
パーキングエリアは車の往来が多く、絶えず車が出たり入ったりしています。
停まっていた車が突然動き出して進路を塞いだり、右左折した先に向こうから車が来ていたりすると、車同士で接触するリスクが高くなります。
とくに注意が必要なのは、駐車スペースを探してあちこちを見回しながら運転しているときです。
空いているスペースを探すのに気を取られていると、近くにいる車や人への注意力が散漫になり、接触事故につながるおそれがあります。
■3.団体客との事故にも注意
パーキングエリアは、観光バスに乗った団体客も利用します。
団体で動くと、一緒にいる人との会話に夢中になり、車に注意を向けなくなる人が多いようです。
また、遅れた人が後から慌てて追いかけてくることもあり、急な飛び出しにも注意を払う必要があります。
■4.出入りする際の逆走事故
高速道路は基本的に一方通行ですが、このルールはパーキングエリアでも同じです。
入口と出口は別々に設けられていますので、パーキングエリアを入口から出ようとすると逆走することになり、ほかの車と正面衝突してしまうおそれがあります。
もちろん、パーキングエリアには入口と出口がわかるように看板などが掲げられていますが、満車のパーキングエリアをぐるっと一周すると方向感覚が鈍り、誤って入口から出てしまうこともあるので注意しましょう。
高速道路のパーキングエリアを安全に利用するポイント
■1.スピードを落として走行する
パーキングエリアには、車や人がたくさんいますので、スピードを出して走行するのは大変危険です。
パーキングエリアに入ってきたら、十分にスピードを落とし、徐行しながら空きスペースを探しましょう。
■2.標識をよく確認する
パーキングエリアでは車を安全に走行できるよう、進行方向を固定しているところがあります。
また、前述のとおり、パーキングエリアの出入口は別々に設けられています。
これらの情報は標識などで確認できますので、パーキングエリアを走行する際は見落としのないように注意しましょう。
■3.人が飛び出してくることを想定して運転する
パーキングエリアを走行する際は「人が飛び出してくるかもしれない」「曲がった先に車がいるかもしれない」といった「かもしれない運転」を心がけましょう。
「人は出てこないだろう」などの「だろう運転」をしていると、いざというときの対応が遅れ、事故につながるおそれがあるからです。
いつ人が飛び出してきてもすぐに停車できるよう、スピードは十分に落としたうえで、ブレーキを踏む心構えをしておくことが大切です。
悪天候時に高速道路のパーキングエリアを利用するときは要注意
運転者・歩行者ともに視界が悪くなる上、歩行者は雨や雪に濡れないよう、急いで移動しようとするため、飛び出しのリスクも高くなる傾向にあります。
雨や雪が降っている日にパーキングエリアに立ち寄る場合は、通常よりもさらに周囲に注意を払い、安全運転を心がけましょう。
また、事前に現地の天気を確認しておくことも大切なポイントのひとつです。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、気象影響リスクのある道路区間をお知らせする「道路の気象影響予測情報」をWeb上で公開しています。
雨や雪などによる気象影響リスクを受ける道路区間を手軽に確認できますので、高速道路の状況を知りたい場合はぜひご活用ください。
高速道路のパーキングエリアは事故に注意して安全運転を心がけよう
パーキングエリア内を走行する際は十分にスピードを落とし、周囲に十分注意を払いながら走行することを心がけましょう。
とくに雨や雪などの悪天候時は視界が悪くなりやすいので、通常よりもさらに気をつけて運転することが大切です。