園遊会で使われているビニール傘は1本8000円 !? 常識を超えて進化する昨今ビニール傘事情
2015年06月18日
園遊会で使われた 「縁結」 は8000円 !! 強風でも折れにくい匠の技。
特殊な弁で、傘の内側から空気が抜ける構造の「縁結」。参考:ホワイトローズ
両陛下とビニール傘との出会いは、2010年5月、全国植樹祭でした。折りしも雨が降ったので、関係者が両陛下のお顔が見えるようにと、高級ビニール傘「カテール」を差し出しました。美智子さまは以前から、お顔がよく見え、見通しのきくビニール傘に興味をお持ちだったのですが、この出会いをきっかけに、ホワイトローズに話が持ち込まれました。そして開発されたのが「縁結(えんゆう)」というビニール傘です。
「縁結」の一番の特徴は、骨が折れにくいことです。骨はグラスファイバー樹脂なので、しなやかで折れにくく、風の力を吸収します。また、ビニール部分には「逆止弁穴開き加工」(特許)がほどこされています。これは、傘の内側から強風が吹き込んでも、その特殊な弁から外側に風が抜けていくので、傘が“ひっくり返ったり”、骨が折れたりしづらい構造になっています。
2010年の秋、園遊会で美智子さまは「縁結」をお使いになりました。皇室クラスの方が透明な傘でご公務にあたられるのはとても珍しいことだったので、この「縁結」は一躍注目を集めるようになりました。
今では一般向けにも販売されるようになり、価格は8000円(税別)。生地は、濡れてもベトつかない素材。色はゴールド、シルバー、ピンク、ネイビーの4色です。
英国王室で使われているのは、肩まですっぽり入る 「フルトン」 の鳥かご型。
女王陛下ご愛用の鳥かご型。深いアーチが独創的。参考:フルトンジャパン
写真の傘は「バードケージ1」というタイプで、深いアーチ型で丸みのあるデザインは肩やバッグが雨に濡れにくく、しかもファッション性も兼ね備えています。透明な傘はお顔がしっかり見えて、しかもファッションの邪魔をしないという利点もあり、王室で使われています。
フレームは軽くて丈夫なグラスファイバーで、傘の開閉は指がはさまらない安全な構造になっています。
「バードケージ1」は5400円。ラインの色は黒、赤、ピンク、白、シルバーなどがありますが、女王陛下は写真のネイビーのラインがお気に入り。
プリント柄がキュートなビニール傘は398円。花柄やドット、レース模様も。
こんなカワイイ花柄のビニール傘が398円!! 参考:カインズ
写真の傘は、「デザインジャンプ傘」、58cm、スウィートフラワー。価格は398円。
ビニール傘といえば、安くて壊れやすくて消耗品、というイメージがありますが、「自分の顔が見える」ということで、選挙の演説や皇室のご公務に使われるようになりました。さらに、「自分の顔が見える」というよりも、「周りがよく見えるので安全」という意味合いで、歩くのが困難な方たちにも広く使われています。これからは、消耗品というイメージを払拭した、高品質のビニール傘も、求められつつあるようです。
また、“透明でない”、カラフルな模様のビニール傘も登場しています。雨の日が多い梅雨の季節ですが、お気に入りの模様の傘をさして、湿りがちな気分を、少しでも晴れやかに過ごせることができればいいですね。