「キキクル」で災害発生の危険度をチェック!自主避難の判断に活用しよう

キキクルを活用して災害時にスムーズな避難をしよう
そこで、今回は「キキクル」で何ができるのか、どのように活用すればいいのかについて、わかりやすく解説していきます。これから夏にかけて多く発生する豪雨などに対して、住民自ら災害発生の可能性がわかるコンテンツですので、使い方などをしっかりと把握しておきましょう。
「キキクル」は大雨による災害発生リスクを視覚的に確認できる

パソコンやスマートフォンで地域ごとの危険度をチェックできます
キキクルは「危機が来る」ということで、大雨による災害の危険度を5段階に色分けして、地図上にリアルタイムで表示するサービスです。上記URLのリンク先にある気象庁ページで全国各地の危険度を簡単に把握できますので確認してみてください。
危険度を確認できるのは、大雨による次の3つの災害です。
・土砂災害
・浸水害
・洪水災害
気象レーダーで雨量をチェックしておけば問題ないと思っている人もいるかもしれませんが、上記の災害は雨が降っていない場所でも発生します。例えば川の上流で集中豪雨があった場合、雨の降っていない下流で洪水が起こることもあります。
土砂災害は、雨雲が通過した後にも発生するリスクがあり、気象レーダーだけでは危険度を判断するのは困難です。また気象庁は注意報や警報などで注意喚起をするものの、具体的に「どこで」発生しやすいのかわかりづらいこともあり、自主避難が遅れることもあります。
そんな問題を解決するのが、視覚的に危険を察知できる「キキクル」というわけです。
「キキクル」の活用方法

危険度に合わせて適切な行動をとること
-:今後の情報等に留意
黄:注意
赤:警戒
うす紫:非常に危険
濃い紫:極めて危険
居住区の色が赤色になっていたら、高齢者は速やかに避難し、その他の方も準備が整い次第、避難を開始しましょう。ポイントは次の段階のうす紫になっているうちに避難を完了させることです。
すでに濃い紫になっている場合は、避難のための移動に危険が伴う可能性があります。無理に避難するのではなく、建物の高いところに移動するなど、その状況下で命を守るための最善の行動をとりましょう。
防災マップや洪水ハザードマップも合わせてチェック

いざというときに備えて避難経路を決めておく
それらの場所を避けて、最寄りの避難所に行くルートをいくつか決めて家族で共有しておきましょう。災害が発生してから調べたのでは、スムーズに移動できません。いざというときに慌ててしまわないように、実際に雨の日などに歩いてシミュレーションしておくといいでしょう。
ちなみに水害発生時に車で移動するのは危険です。浸水などで動けなくなり緊急車両の通行を妨げることにもなりますので、原則として歩いて避難所に移動しましょう。このときできるだけ2人以上で移動して、サンダルではなく動きやすい運動靴を履いてください。
・防災マップやハザードマップを使い事前に避難経路を確保
・大雨警報や洪水警報が発令されたらキキクルで危険度を確認
この2段階の備えがあれば、水害などの被害を最小限に抑えることができます。また危険度の高まりを通知するアプリもありますので、それらも活用してください。大事なのは「備える」ということ。そのためにはまず、警報が発表されたらキキクルをチェックする習慣をつけましょう。