【2016年お天気総決算】お天気10大ニュース 1~5位
1位 地震・大雨・火山噴火 熊本を中心に相次ぐ災害
さらに、6月19日から25日にかけて本州付近に梅雨前線が停滞し、その前線上を次々と低気圧が通過したため、西日本を中心に大雨となりました。この大雨の影響で土砂災害、浸水害などが発生し、甚大な被害をもたらしました。
その後、10月8日1時46分には、阿蘇山の中岳第一火口で1980年以来となる爆発的噴火が発生しました。噴煙は上空1万メートルを超え、噴石や火山灰による影響が広範囲に及びました。
2位 北海道に台風上陸3個 被害相次ぐ
8月後半(8月16日から31日まで)は、北日本や関東地方を中心に総降水量600ミリを超えて大雨となった所があったほか、台風第7号上陸後に釧路市では、最大風速31.8メートル(1910年の統計開始以来第1位)の暴風を観測するなど、大きく荒れた天候になりました。
(国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部:管内の緊急災害情報)
3位 Uターン台風 豪雨被害・東北太平洋側に上陸は史上初
例年、台風は時計回りに弧を描くように日本付近では北東へ進むことがほとんどですが、今回の台風は逆回りに太平洋から北西へ進んだために、このような異例の上陸となりました。
この台風がもたらした大雨により、河川の氾濫や土砂災害・浸水害が相次ぎ、岩手県や北海道を中心に北日本で多くの被害が発生しました。
4位 大寒波!西日本で記録的大雪 奄美大島で115年ぶりの雪
さらに同じ日、鹿児島県奄美大島の名瀬で115年ぶりに雪が降り、沖縄県名護市では沖縄本島として観測史上はじめてみぞれを観測しました。奄美大島では珍しい雪を見ようと、島内で最も標高の高い湯湾岳などに多くの見物客が集まりました。
5位 台風第1号 過去2番目に遅い発生
なおこの記録的な遅い発生以降は、8月に7個、9月に7個と平年値(8月5.9個、9月4.8個)を上回るハイペース発生となりました。さらに、本土への上陸数も平年2.7個に対して6個(12月1日現在)に達しており、上半期と下半期の差が大きかったことも特徴的でした。
「2016年のお天気10大ニュースランキング」は、気象を中心に、地象や水象などの日本気象協会が取り扱う情報の中から、日本気象協会に所属する気象予報士が、2016年(2016年11月上旬まで)に特に印象に残ったニュースとして選んだものです。(気象予報士100名が印象に残った順に1位から5位を選び、その投票結果を順位によって重み付けを行い、ポイント化したものをランキングにしております。)
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