映画「天気の子」で主人公とヒロインを演じた2人が日本気象協会で天気に触れる

日本気象協会へ来社された、森嶋帆高役の醍醐虎汰朗さん(右)と天野陽菜役の森七菜さん(中央)
空を晴れにできる少女と家出少年の物語
この「天気」と深く関わっているのが日本気象協会。そんなつながりから、声を務めた2人──森嶋帆高役の醍醐虎汰朗(だいごこたろう)さん、天野陽菜役の森七菜(もりなな)さん──の日本気象協会訪問が実現したのです。実際の気象情報を発信している現場も体験してもらい、どんな感想を持ったかを聞いてみたい……と案内役として待ち受けたのは、気象予報士でテレビの気象キャスターも務めている奈良岡希実子(ならおかきみこ)さん。天気のプロと新進気鋭の若手俳優がどんなコラボレーションを見せてくれるのか、とても楽しみです。
東京・池袋のサンシャイン60にある日本気象協会のエントランスから、スタートしました。
280万人のフォロワーに天気予報を発信

予測・解説部門のフロアの様子
「うわぁ、すごい眺め」「あ、あれは新宿の空!」と歓声を上げます。それもそのはず、ここはビルの54階。東京全体が見渡せるのです。新宿の空に目を留めたのは、映画で新宿上空の景色がとても印象的に描かれているから。まるで映画のワンシーンのような光景が窓の向こうに広がっていたのでした。

醍醐さんと森さんが日直予報士を配信しているデスクへ到着
「フォロワーって何人くらい?」という森さんに「280万人」と奈良岡さん。「では、今から記事の配信ツイートをやってみますか?」と振られた森さんは、「280万人にですか……」とやや不安そうです。それでも、「明日天気になーれ」とかわいく言いながら送信ボタンをポチッとクリック。280万人のフォロワーさんは、その配信記事の「中の人」が森七菜さんだったことは知るよしもない、でしょうね。
森さんが送信したツイートがこちら

森さんが日直予報士の記事配信ツイートの送信ボタンをクリック
天気図を操作、トレインチャンネルに驚き

醍醐さんと森さんが天気図を作成する様子を興味深げに見学
「これ、何に見えますか」と奈良岡さん。「よく見るやつですね」と醍醐さん。
そう、新聞に掲載する天気図を制作しているところです。「ちょっと修正してみてください」という声に、醍醐さんは不安そうに「低気圧」の文字や前線記号を動かしてみます。「上手ですね」と褒められると「新聞に載るんですよね」とまんざらでもなさそうでした。
手作業だった天気図制作も今は9割がた自動処理で出力されます。それでも最後は人間の手で微調整する必要があると聞き、森さんも感慨深げでした。

醍醐さんが実際に天気図を修正している様子
山手線、中央線、南武線など走るエリアに対応して天気予報の地点情報が違っていること、途中で流れてくる電車のアニメの車両数やパンタグラフの形状も実際の走行車両に合わせていると聞き、「凝ってますね〜」と醍醐さん。

トレインチャンネルの説明を受ける醍醐さんと森さん
でもこれはまだ序の口。これから行く場所にはさらに天気予報といえば…のお馴染みのシステムがあるんです。またこの連載でレポートしますね。