大塚製薬の担当者に聞きました「熱中症を防ぐ正しい水分補給とは」PR

梅雨でも油断大敵!見落としがちな「湿度」による熱中症

湿度が高いと熱中症のリスクが高まる理由
その原因は、体温を下げるために汗をかくという体温調整のメカニズムにあります。湿度が高いと体がベタベタしますが、これは、汗が放散しにくいためです。汗が放散しないと、なかなか体温が下がりません。すると、体は体温を下げようと、引き続き汗をかこうとします。こうして体からどんどん水分などが奪われることで脱水症状を引き起こし、熱中症のリスクが高まってしまうのです。
加えて、梅雨の晴れ間や梅雨明け直後も、突然の暑さに体が慣れていないこともあり、注意が必要です。

2017年夏の天候予想(2017年6月23日発表)
梅雨時期から残暑まで、熱中症対策に気が抜けない期間が例年以上に長く続きそうですが、この夏を乗り越えるために、熱中症対策の基本「水分補給」について、詳しく教えていただきました。
水分補給のプロにインタビュー:水やお茶よりも「水+○○○」でより効果的な熱中症対策を

大塚製薬株式会社
ニュートラシューティカルズ事業部 製品部
ポカリスエットプロダクトマーケティングマネージャー
浅見 慎一 様

浅見さん: 石榑さんは、「走る気象予報士」なんですよね。
石榑:はい!私は大人になってフルマラソンを始めて、今だからこそ水分補給をしっかり意識していますが、中学生のテニス部だった頃は「のどが渇くから水を飲む」という程度で、熱中症に対する意識はほとんど持っていませんでした。
浅見さんも小学校から高校の12年間野球をされていたとのことですが、当時から「熱中症対策」を意識していましたか?
浅見さん:当時はあまり意識していませんでしたね。とくに中学までは指導者の影響が強く、「練習中は水を飲むな!」と言われることもありました。
石榑:私も学生時代、顧問の先生に言われたことがあります。
浅見さん:そういう時代もありましたよね。ですが、水の摂取を制限してしまうと体の水分が減って汗をかけなくなり、体温を下げられなくなるため、とても危険です。

浅見さん:水や麦茶が多かったですね。たまに、スポーツドリンクを買うこともありました。
石榑:わたしも、今は水やスポーツドリンクですね。学生時代の部活の際は、自分も含めて周りもほとんどの子がお茶か水でした。スポーツドリンクを持ってきている子はほんのわずかで、うらやましかったですね。
浅見さん:一般的な部活動の場では、飲み物の種類は個人に任せられることが多かったですよね。でも、実は、水やお茶だけでは、体にとっては不十分なんです。
石榑:えっ。お茶はカフェインがあまり良くないような気がしますが、水がダメなのはなぜですか?

「自発的脱水」とは
スポーツをしてたくさん汗をかいた状態で、「水だけ」を大量に摂取すると、体液の成分が薄まってしまいます。そうなると、体は、体液の濃度を一定に保とうとはたらき、余分な水分を尿などで排泄してしまいます。
電解質の絶対量が減った状態で体液の濃度を保つということは、水の絶対量も減るということですから、水分補給をしたつもりでも、実際には、体内の水分としては足りない状態になってしまうのです。
だから、「体からでていったものを補う」ためには、スポーツドリンクのような電解質を含んだイオン飲料が必要なんです。

浅見さん:体液はナトリウム以外にもマグネシウムやカリウムなどのさまざまな電解質を含んでいて、それぞれ役割を持っています。体の機能を守るためには、汗、すなわち体液に近い成分をとることが大切なんです。
だから、ポカリスエットは汗を分析して、ほぼ同じ成分で作られているんですよ。
石榑:汗をかいたら「水分」を補給することの大切さはわかっていても、ナトリウムなどの電解質も一緒に補給しなければいけないと意識をもっている方は少ないでしょうね。
ただ、「汗とほぼ同じ成分」といっても、イオン飲料ってしょっぱいというよりは甘いような気がしますが…。これは、どうしてなのでしょうか?
浅見さん:ポカリスエットの甘さにもちゃんと理由があります。水分はのどを潤すためではなく、血液の中に吸収されることこそが「真の水分補給」です。
糖分はナトリウムがあると吸収されやすい性質があり、このとき水分も一緒にひっぱられるので、より吸収が速くなります。
さらに、スピードが速いと、体の中に吸収される量も多くなるという効果もあります。
石榑:イオン飲料の甘さは「飲みやすさ」のためだと思っていましたが、とても重要な「機能」だったんですね。

ナトリウムと糖分を含むと、水分補給がより効率的に
最後に、スポーツに取り組む子供たち、そしてその親御さんや先生たちに「熱中症対策」と「正しい水分補給」について、ひとことお願いします!
浅見さん: これまでお話したとおり、熱中症予防においては、定期的な水分と電解質の補給が大切です。ぜひ、体が失ったものを取り戻すことを考えて飲料を選ぶようにしてください。そして「暑さに慣れる=汗をかく習慣」をつくることも忘れないでください。
また、子供たちの部活動などにおいては、やはり子供だけでは熱中症対策ができません。水分補給や暑さへの慣れはもちろん、睡眠や食事を含めた日常生活のケアが重要です。
体調管理がしっかりできていない状態で、急な暑さに体が対応しきれず、熱中症になってしまうことがあります。親御さんや先生方が、子供たちにもっと意識をもち、管理をしていただけたらと思います。
時には命にも関わる「熱中症」。安全にスポーツに取り組むためにも、大人はもちろん、子供たちも、自分を守るためのあたりまえの行動として「正しい水分補給」を身につけるようにしたいですね。
▼熱中症対策スペシャルインタビューその1
スポーツ庁鈴木長官からの警鐘「熱中症はプレイヤーだけの問題ではない」はこちら
http://www.tenki.jp/suppl/tenkijp_pr/2017/07/07/23741.html
