春から夏にかけて気になる人が増える「多汗症」とは? 受診時期に気温も関係 受診ピーク時期の目安も解説PR

画像提供:科研製薬株式会社(日本人の5.9%、およそ20人に1人の割合(※1))
腋窩多汗症の生産性低下が社会経済に与える影響額は、月3,120億円であるとの予測も
腋窩多汗症の中でも、汗の量が多くなる原因となる病気や障害がないにもかかわらず、大量のワキ汗に悩まされる症状を「原発性腋窩多汗症」と言いますが、日本における原発性腋窩多汗症の有病率は5.9%と、20人に1人が原発性腋窩多汗症を有するといわれています。また、日本での腋窩多汗症による生産性低下が社会経済に与える影響額は月額3,120億円にのぼるという予測データもあります。(※2)
そのほか、腋窩多汗症の患者意識調査(インターネットアンケート調査608人の結果報告)によると、「希望の職種・職業をあきらめた経験がある」と回答した人が15人に1人(6.6%)にのぼっており、ワキの多汗症が人生に深刻な影響を及ぼす現状が分かりました。また、医療機関の受診率は1割未満という結果が出ている一方で、医療機関で「治療したい」と回答した人は64.0%おり、潜在的に治療したいと考えている人が多くいることが分かりました。(※3)
汗をかくことは大事なことですが、ワキや手のひら、足の裏などから日常生活に困るほどの汗をかく場合は皮膚科などの医療機関でも相談が可能ですので、これらの症状に悩んでいる方はご検討ください。
多汗症前線2025 最低気温が高くなると、汗が気になるという人も

しかし、「どのタイミングで医師に相談すればいいのか?」と迷う方も多いでしょう。その際に参考になるのが、「多汗症前線」です。
科研製薬株式会社と一般財団法人 日本気象協会、株式会社JMDC、国立大学法人長崎大学の4者による産学連携にて診療報酬明細書(レセプトデータ)と各種気象情報を用いた多汗症患者の受診状況に関する調査を実施し、気象と多汗症の受診状況に一定の相関関係があることを見出し、多汗症に気を付けるべきシーズンをひと目で見極めることを目的に「多汗症前線」を発表しました。(※4)「多汗症前線 2025」は、これから気温が上昇する春先から初夏、夏に向けて気になる多汗症の発症・悪化のタイミングを科学的に予測した結果として公開しています。
たとえば、最低気温が上昇し始める春先からは、発汗が増えることが予測されます。この段階で医師に相談し、早めの対策を行うことで、症状が本格的に悪化する夏場を快適に過ごすことができるかもしれません。
自分一人で悩み続けるのではなく、一歩前へ出て、正しい知識と治療法を得ることで、生活の質を向上させましょう。医療の進歩により、多汗症は十分に対処できる時代になっています。あなたの未来をより良いものにするために、まずは医師に相談してみてください。
多汗症前線によると、東京では、「6月15日」が多汗症の受診ピーク時期の目安となっています。多汗症前線を参考に医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
※1 Fujimoto T, et al.: Arch Dermatol Res. 2023; 315(3): 409-417.
※2 Murota H, et al.: J Dermatol. 2021; 48(10): 1482–1490.
※3 藤本 智子ほか: 日本臨床皮膚科医会雑誌. 2022; 39(3): 431-439.
※4 早稲田 朋香ほか:皮膚の科学. 2024; 23(4): 251-261.