この時期に気をつけたい、梅雨の時期特有のだるさ「梅雨だる」って?
2016年06月13日
梅雨は情緒があって素敵だけど、何かと体調を崩しやすい季節でもありますね
この時期は、肩こりや腰痛がひどくなったり、だるい気分が続いたり……。
なにかと体の不調を感じやすいもの。
このような症状が続く原因は、じつは梅雨特有のじめじめとした気候にあったのです。
今回は、梅雨と体の不調の関係性と、体の不調を感じたときの対策をご紹介します。
梅雨に体調が悪くなるメカニズム
梅雨だるを長引かせて、夏バテや夏風邪にならないよう今からしっかり対策を!
女性の約半数以上が、なんらかの不調を感じていることがわかりました。
なぜ、梅雨に体の不調を感じやすくなるのでしょうか。
主な原因として3つ、挙げられます。
■ひとつ目が、低気圧。
大気が低気圧に配置されると、身体を休ませる神経、つまり副交感神経が働きます。
この副交感神経によって、だるさを感じたり、やる気が出なくなってしまうのです。
また、低気圧が続くと「ヒスタミン」が分泌され、肩こりや頭痛が起こることもあります。
■次に、湿邪。
あまり聞きなれないこの単語ですが、湿邪とは、病気の名前のこと。
体内の余分な水分によって、消化器系に悪影響がおよび、だるさや、下痢、便秘、食欲不振、消化不良を引き起こします。
湿度が高いことによって、身体の代謝が落ちやすくなるこの季節にかかりやすいといわれています。
最後に、寒暖差です。
夏かと思うような暑い日もあれば、雨で肌寒い日もある梅雨の時期。
朝と夜でまったく気温が違う日もあって、気温の差が激しい日々が続きます。この寒暖差が身体にダメージを与えるのです。
そんな梅雨だるを吹き飛ばすには?
肌寒く感じたときのためブランケットやカーディガンなどを
1.こまめな体温調節
クーラーが効きすぎている場所に行ったときのため、なにか一枚羽織れるようなものを用意しておきましょう。
会社や就寝時であれば、タオルケットでもいいでしょう。
暑い日に自宅でエアコンを使うときは、ドライ機能がおすすめです。
2.生体リズムのいい生活習慣
休んでいるときに、副交感神経が優位に働くことが、「梅雨だる」解消への第一歩。
生体リズムを整えるため、生活習慣を見直す必要があります。
例えば、起床時にカーテンを開けて太陽の光を浴びること。
きちんと朝食をとること。軽めの運動を心がけること。
夜はぬるめのお湯につかってリラックスすること。
そして睡眠をじゅうぶんにとること。
このように、起きている間に体を動かして交換神経を働かせ、休んでいる間に副交感神経が優位に働くようにすればいいのです。
3.タンパク質豊富な食事
湿邪は、鶏肉や魚、大豆、乳製品などの良質なタンパク質をしっかりとることで、予防できるとされています。
タンパク質は、消化吸収力に優れており、活動のエネルギーとなるからです。
普段から、少し気をつけていれば「梅雨だる」は防ぐことができるのです。
梅雨の時期に体調不良を感じやすい方は、夏まで長引かせないよう、日々の生活を見直してみましょう。