寒〜い冬もツラくない! 靴下履くだけ!?「冷えとり」に密着

靴下を重ね履きする
まずは絹の五本指。その上に綿の五本指。すると、足の指の間がじんわりあったか〜い!! さらに絹の先丸靴下、その上に綿の先丸靴下。重ねていくたび、なんだか言いようのない幸せ感が。履いた瞬間から気持ち良さを実感できるって嬉しいですよね! そしてまだ寒ければ、さらに絹、綿、絹、綿、・・と、どんどん重ね履きします。いちばん外側は化繊でもOK。靴下は何枚重ねて履いてもよいのです。じっさい友人は10枚!重ねてますが、薄くてゆるい靴下なので窮屈さもなくゴロゴロもせず、ひたすら気持ちいいのだと言ってました。それでは、今夜は履いたままおやすみなさ〜い。
翌朝。いつもよりよく眠れたような気がするけれど靴下がなんとなく湿っぽい? そうなんです!『冷えとり』は、足裏から体の毒出しをする健康法なのです。 足裏は体の毒素がいちばん出やすいところ。そして、毒素を排出する力がもっとも強い繊維が、絹なのだとか。 起きたときに、足から出た毒の臭いを感じる人もいるそうですよ。しかも、だんだん靴下のきまった箇所が破れてくるではありませんか! 面白いことに、穴のあく位置は弱っている内臓と対応しているんですって。身体が毒出しして治そうとしているんですね。例えば土踏まずの辺りが破れてくるときは、膀胱が弱っているのかもしれません。
半身浴する
答えはズバリ「半身浴」状態にするため! じつは「冷え」とは上半身と下半身の体温差によっておこります。体温の低い下半身のほうを温めて差をなくすと、血行がよくなり「冷え」が改善されるのですね。 温めるのにもっとも効果的なのが半身浴。腕は出して、ぬるめのお湯に30分以上浸かります。ほんとうは1時間以上、できたら丸1日浸かっていてください。って、それ無理!! ならば、靴下を重ね履きすることにより「24時間半身浴状態」に近づけましょう、というわけなんです。靴下だけなら、足湯という感じでしょうか。スパッツの重ね履き・腹巻き・レッグウォーマー・カイロ・湯たんぽ等々も加えて下半身をし〜っかり温め、逆に上半身は風通しよく薄着にすると、効果絶大な半身浴ができそうですね!
気持ちよくつづける
お風呂以外はつねに靴下を履いていたいけれど、仕事上ストッキング以外不可!という人もいるでしょう。それでも大丈夫。できる範囲だけでも、つづけていると効果を実感できるのが『冷えとり』。まずは重ね履きしたあったか〜い足元で、今晩ぐっすり眠ってみませんか。
参考・進藤義晴『万病を治す冷えとり健康法』(農山漁村文化協会)