日本人になじみ深い和柄デザイン。夏の涼しい天然素材「麻」の葉だってご存知でしたか?

美しい「麻の葉」デザイン
日本でも古来より、麻の着物といえば夏の衣服の代表として、親しまれてきました。
和風のモチーフではお馴染みのこのデザイン。正六角形を基礎にした幾何学文様で、植物の大麻(おおあさ)の葉に似ていることから「麻の葉」模様と呼ばれています。平安時代の頃にはすでに文様化されていたようですが、現代的な建築デザインにも伝統的な工芸品にも用いられ愛されています。
今回は、この夏を演出する「麻」の可愛い小物の話から世界を救うかもしれない壮大な話までのよもやま話についてみていきます。
「麻の葉」文様の意味

「麻の葉」模様 寄せ木細工
用途(繊維によって)によって、異なる麻の種類があるって知ってた?

綿の何倍も吸水性のあるリネンのハンカチ
リネン:原材料=亜麻(あま) アマ科 植物の茎
ヘンプ :原材料=大麻 アサ科 植物の茎
ジュート:原材料= 黄麻(こうま) バショウ科 植物の葉
サイザル麻: 原材料=サイザルアサ リュウゼツラン科 植物の葉
ケナフ:原材料=ケナフ アオイ科 植物の茎
人気のモチーフのため、季節を問わず使われてます!

「麻の葉」模様の扇子と切子のグラス
夏の植物で、夏の衣類に用いられますが、麻の葉のモチーフは、日本を代表するデザインとしてすっかり定着し、
今や季節を問わず使用されていますが、心なしか店頭でも、麻の葉の模様があしらわれたアイテムが夏は増えるように思います。
刺し子の手ぬぐいや、切子もこの季節よくみかけますね。
5月に植えた麻は、7月には、早くも収穫される目覚ましい成長をとげます。何かそんな本来もつ麻のパワーも感じつつ、魔よけの意味もある縁起のよい「麻の葉」模様です。
何かお気に入りのアイテムを1点身近にとりいれるのはいかがですか?
地球を救う?!環境にやさしい「麻」の栽培

麻の葉
休閑地や砂漠でも輪作ができる植物として注目をあびています。
特に、麻を植えることで、土の改良がされるという研究結果があり、地球温暖化や砂漠化防止に一役買う植物として注目を浴びています。
7月初旬には、この動きをうけて世界遺産「上賀茂神社」の広い敷地で麻関連ショップが約100店舗集結。
引き続き「麻」の動向には目が離せません。
暑い日が続きます、子どもたちは夏休み真っ只中、大人たちはお盆休暇がもうすぐですね。引き続き水分とミネラルの補給で熱中症などに留意してよい夏をお過ごしください。