秋が最盛期の「リンドウ」。古来より健胃薬としても有名だって知ってた?
2018年09月20日
良薬は口に苦し?ウサギと「リンドウ」の伝説
青、紫の他に、白や黄色のリンドウもあります
かつては、沼地や田んぼの近くで目にされていたリンドウですが、近年は自生しているものは見られなくなってきました。服用すると独特の苦みが作用し、胃液分泌を盛んにして機能を高め、消化促進、胃酸過多、胸やけ、食欲不振にうまく働きバランスをとってくれる働きがあります。
あまりにも苦みが強く、まるで、竜の肝のようだということから「竜胆」。これがなまって「リンドウ」となりました。
西洋においても、「ゲンチアナ」という名前で健胃薬として効能が知られ、リンドウ(竜胆)の学名「Gentiana」は、リンドウの一種を薬としての利用価値を発見したゲンチアナ王の名前に由来します。中国では、高血圧からくるめまいや頭痛、耳鳴り、膀胱炎にも作用する漢方薬として知られています。
参考文献:假屋崎省吾・孫維良著「メディカルフラワーセラピー」太陽出版
家紋や市章にも使われている「リンドウ」
源氏三神社の一つ「多田神社」の紋
「リンドウ」の花言葉は?
白のリンドウ
敬老の日にプレゼントされた方も多いのでは?病気に打ち勝つという意味も持ちます。
リンドウが生薬で有名なこともあり、健康と長寿を願い贈るのにはピッタリな花言葉ですね。
「誠実」「的確」「貞節」
曇りや雨、夜には花が閉じて、太陽の光が差し込んでいるときにだけ花開くという、何とも律儀に見えるその性質からうまれた花言葉です。
さらに白いリンドウは、包み込むような優しさだけではなく、気品や上品さ、純粋さが感じられることから「貞節」という花言葉が付けられたといわれています。
「淋しい愛情」「あなたの悲しみに寄り添う」「悲しんでいる時のあなたを愛する」
秋の寂しい野や山に自生しているリンドウが群生せずに1本1本咲いている様子が寂しく健気に見えるのでしょうか?そんな凛とした美しさや強さを愛でる花言葉です。