熱中症のしくみ
ここでは、熱中症の原因やリスクが高まる条件について解説します。
熱中症とは
熱中症とは、高温・多湿な環境にからだが十分に適応できないことで起こる、さまざまな症状の総称です。屋外で活動しているときだけでなく、室内で何もしていないときでも熱中症になることがあります。
主な症状には、めまいやこむら返り、頭痛、倦怠感などがあり、重症化すると、けいれんや意識障害が起こり、命に関わることもあります。
▼熱中症の症状について詳しく知る
https://tenki.jp/bousai/knowledge/c4b4a5f.html
なぜ熱中症になるの?
熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々にからだの水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がたまってしまうことで起こります。
私たちのからだには、体温をほぼ一定に保つための調節機能が備わっており、普段は自然と体温が36~37℃くらいに保たれています。暑さや運動によって体温が上がると、皮膚の血管を広げて熱を外へ逃がしたり、汗をかいて蒸発するときにからだの熱を奪ったりして、体温が上がりすぎないようにしています。
ところが、気温や湿度が高い環境で長時間過ごしたり、激しい運動や作業をしたりすると、熱を外へ逃がす働きが追い付かず、からだの中に熱がたまってしまうことがあります。また、大量の汗によって、体内の水分や塩分のバランスが崩れることもあります。この状態が続いて体温が著しく上昇すると、臓器もダメージを受け、さまざまな症状や障害が起こります。
こんな日は熱中症に注意
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった日は、熱中症のリスクが高まります。
熱中症は、気温が高い日にだけ起こるとは限りません。例えば梅雨の時期のように、気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくくなるため、熱中症になることがあります。
また、暑くなりはじめの時期や急に暑くなった日は、からだがまだ暑さに慣れていないため、特に注意をしましょう。
室内でも熱中症に要注意
熱中症は、炎天下の屋外で起こるものと思われがちですが、室内でも多く発生しています。消防庁の統計では、熱中症で救急搬送されたケースを場所別にみると、近年は住居(敷地内を含む)が最も多く、全体の約4割を占めています。
室内であっても、高温・多湿で風通しが悪い環境では、熱中症のリスクが高まります。室温や湿度をこまめに確認し、我慢せずエアコンなどを適切に使い、こまめに水分を補給するなど、室内でも熱中症予防を心掛けましょう。
熱中症に特に注意が必要な人
熱中症は誰にでも起こる可能性がありますが、子どもや高齢者は特に注意が必要です。子どもは、体温調節機能が十分発達していないうえ、地面に近く、照り返しの影響も受けやすくなります。高齢者は、暑さやのどの渇きを感じる感覚や体温調節機能などが低下しています。いずれも本人だけでは体調の変化に気づきにくいこともあるため、周りの人が見守り、こまめに声をかけてあげるようにしましょう。
また、障害のある人や心臓病、糖尿病、高血圧などの持病のある人、肥満の人も、熱中症のリスクが高いとされています。
その日の体調も、熱中症のなりやすさに影響します。寝不足や体調不良、二日酔いのときは、いつも以上に注意しましょう。運動不足気味の人や暑さに慣れていない人も注意が必要です。

