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    熱中症に備えて

    熱中症を防ぐには、本格的に暑くなる前から備えをはじめ、暑くなったらその日の状況に応じた対策をとることが大切です。日ごろから熱中症予防を意識し、暑さに備えたからだづくりや生活環境の準備をしておきましょう。

    暑くなる前に始める対策①|暑熱順化

    熱中症を防ぐには、暑くなってから対策するだけでなく、本格的に暑くなる前から、からだを少しずつ暑さに慣らしておくことが大切です。からだが暑さに慣れると、汗をかきやすくなり、からだに熱がこもりにくくなります。
    このように、暑さにからだを慣らすことを「暑熱順化」といいます。暑熱順化には個人差があり、数日から2週間ほどかかるため、余裕をもって始めましょう。
    暑熱順化のポイントは、無理のない範囲で適度に汗をかくことです。例えば、ウォーキングなら1回30分、ジョギングなら1回15分を週5回程度、筋トレやストレッチなら1回30分を週5回~毎日行うのが目安です。
    また、入浴でも暑熱順化を進めることができます。シャワーだけで済まさず、2日に1回程度を目安に湯船につかりましょう。

    ただし、暑熱順化ができていても熱中症を完全に防げるわけではありません。暑い日は無理をせず、暑さを避ける対策も行いましょう。

    暑くなる前に始める対策②|エアコンの試運転

    本格的な夏を迎える前に、エアコンの試運転を行っておきましょう。
    暑くなってからエアコンを使おうとして故障に気づくと、エアコンの修理・設置工事が混みあって数週間待たされることもあります。必要なときにエアコンが使えないと、熱中症のリスクが高まります。

    試運転の前にエアコンのフィルターなどを掃除しましょう。室外機の吹き出し口付近や周囲がものでふさがれていないかも確認してください。
    試運転をする際は、運転モードを「冷房」にし、設定温度を16~18℃、風量を最大にして約10分運転します。冷たい風が出るか、運転ランプが点滅していないかを確認しましょう。さらに30分ほど運転を続け、室内機から水漏れや異音、異臭がないか、室外機から異音や異臭がないかを確認しましょう。

    暑いときの対策①|暑さを避ける工夫を

    暑くなったときは、熱中症を予防するため、服装や行動、住まいなどを工夫して暑さを避けましょう。ここでは、暑さを避けるための具体的な方法を紹介します。

    ■服装選び
    服装選びは、熱中症予防の大事なポイントのひとつです。熱や汗を素早く逃がせるよう、風通しがよく涼しい服装を選びましょう。
    具体的には、ゆったりとしたデザインで、吸湿性・速乾性があり、白などの明るい色の服がおすすめです。

    ■からだを冷やす
    保冷剤や氷、冷たいタオル、冷却グッズなどを使って、からだを冷やすことも有効です。からだを冷やす際には、手足や首、わきの下、太ももの付け根などを冷やしましょう。
    (熱中症環境保健マニュアル ~総論~(2025年7月版))

    さらに、屋外と室内では、それぞれ次のような対策も行いましょう。

    <屋外の場合>
    屋外で活動する際は、直射日光を遮るため、日傘や帽子を使いましょう。
    できるだけ日陰を選んで歩いたり、こまめに涼しい場所で休憩をとったりしましょう。
    また、日中の暑い時間帯の外出を避けるといった工夫も検討しましょう。

    <室内の場合>
    室内でも熱中症には注意が必要です。我慢せずエアコンなどを使って室温を調整し、遮光カーテンやすだれで日差しを遮るなど、涼しい環境を保って熱中症を防ぎましょう。

    暑いときの対策②|こまめな水分補給

    汗をかくと、体内の水分が失われます。自覚しないうちに汗をかいていることもあるため、日ごろから、のどが渇く前にこまめに水分をとりましょう。
    普段の水分補給には、水や麦茶など、カフェインを含まない飲み物がおすすめです。
    また、汗をたくさんかいたときには、水分だけでなく適度に塩分も補給しましょう。水分と塩分が一緒にとれるスポーツドリンクなどもおすすめです。ただし、飲みすぎによる糖分の過剰摂取には注意してください。

    暑いときの対策③|暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートをチェックする

    日ごろから暑さ指数(WBGT)を確認し、熱中症の危険度に応じた対策をとるようにしましょう。
    また、熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートの発表状況も確認し、発表されたときには、いつも以上に熱中症予防を意識して過ごすことが大切です。

    ■暑さ指数(WBGT)とは
    暑さ指数(WBGT)とは、気温だけでなく、湿度や日射(輻射熱)を考慮した、熱中症の危険度を表すための指標です。

    暑さ指数(WBGT)が高くなるほど、熱中症リスクも高まります。特に暑さ指数(WBGT)が28以上になると、熱中症になる人が著しく増えるとされているため、厳重な警戒が必要です。暑さ指数(WBGT)が28以上31未満の場合は、激しい運動は中止し、外出時は炎天下を避けましょう。さらに31以上の場合には、運動は原則中止し、なるべく外出は控えましょう。
    ただ、28未満の場合でも、熱中症の危険がなくなるわけではありません。運動や激しい作業をする場合には定期的に休憩をとり、こまめに水分を補給するよう心がけましょう。

    ※tenki.jpでは、暑さ指数の代わりに、WBGT近似値を使った熱中症情報を提供しています。
    ▼最新の熱中症情報を確認する
    https://tenki.jp/heatstroke/

    ■熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートとは
    熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険性が極めて高くなると予想されるときに、暑さへの気づきを促すために発表される情報です。
    そして熱中症特別警戒アラートは、熱中症警戒アラートよりもさらに危険な暑さが予想されているときに発表される情報です。広域的に、過去に例のない危険な暑さ等となり、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある場合に発表されます。

    熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートは、いずれも「暑さ指数(WBGT)」を基準に発表されます。
    府県予報区内のいずれかの地点で、翌日または当日の暑さ指数が33以上と予想される場合、熱中症警戒アラートが発表されます。発表された地域では、普段行っている熱中症対策をいつも以上に徹底しましょう。
    さらに、原則として、都道府県内の対象となるすべての地点で、翌日の日最高暑さ指数が35以上になると予想される場合、熱中症特別警戒アラートが発表されます。熱中症特別警戒アラートが発表された地域では、すべての人が涼しい環境で過ごしましょう。自分の身を守るだけでなく、高齢者や子どもなど、熱中症になりやすい人が涼しい場所で過ごせているか確認し、積極的に声をかけましょう。

    ▼熱中症警戒アラートについてもっと詳しく
    https://tenki.jp/suppl/k_mochizuki/2021/07/20/30445.html

    ▼熱中症特別警戒アラートについてもっと詳しく
    https://tenki.jp/suppl/gureweather_46/2024/07/25/32489.html

    夜間の熱中症対策も忘れずに

    熱中症は、室内や夜間でも発生します。水分補給やエアコンの使用など、夜間も熱中症対策を行いましょう。

    ■寝る前に水分を補給する
    寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。寝ている間にも汗をかくため、体内の水分が失われます。トイレが気になるからといって水分を控えると、脱水が進み、熱中症のリスクが高まります。
    また、夜間にも水分をとれるよう、枕元に水を用意しておくとよいでしょう。

    ■エアコンを上手に活用する
    夜間も暑さを我慢せず、エアコンを適切に使いましょう。
    寝る前から寝室を涼しくしておき、室温や湿度を確認しましょう。タイマーが切れた後に室温が上がることもあるため、気温や湿度が高い夜は、必要に応じて朝までエアコンを使用しましょう。

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