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    口永良部島の火山の状況に関する解説資料

     レベル2(火口周辺規制)

    火山名口永良部島
    警戒レベル等  レベル2(火口周辺規制)
    位置・標高 北緯30度26.60分
    東経130度13.03分
    標高657m
    <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
     口永良部島では、火山活動に低下が認められますが、引き続き新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。

    火山活動の状況及び予報警報事項

    口永良部島では、4月から古岳火口付近の山体の浅いところで地震活動が活発化し、火山性地震が多い状態でしたが、7月頃から減少しています。
     火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり100トンを下回り、少ない状態で経過しています。
     GNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から同年10月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されていますが、その後更なる膨張を示す変化は認められていません。
     
     火山活動に低下が認められることから、口永良部島では、新岳火口及び古岳火口から1kmを超え、また西側は新岳火口から2kmを超えて影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったと判断し、本日(5日)11時00分に噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。
     
     なお、火山性地震は7月頃から減少した状態ですが、中長期的には地震活動は活発な状態です。火山活動は引き続き高まった状態で経過しており、新岳火口及び古岳火口の周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性があります。

    防災上の警戒事項等

    新岳火口及び古岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、西側は新岳火口から概ね2kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
     風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
     地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
    次の火山の状況に関する解説情報は、12日(金)16時頃に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

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