アメダスの活用法
寒冷前線の通過がわかる
2007年2月14日9時の高知県安芸市は1時間に54.5mmの非常に激しい雨となり、最大瞬間風速は30m/sを観測しました。
2007年2月14日(10分毎)
10分間雨量は12時30分~12時40分の10分間に17.0mmとなっています。これから、寒冷前線が13時から14時の間に安芸市を通過した事がわかりました。
梅雨前線に伴う強雨域がわかる
地形による前線の変形がわかる
このため09時には関東甲信地方はすでに低気圧後面の寒気が入ってきて、気温が下がり北西風になることが予想されます。
地上天気図(2007年3月30日)
等温線(b)をみると、寒気の流れこみは、若狭湾から東海地方へ抜けるものと、東海地方へ抜けるものがありますが、甲府地方は両者の中間で、まだ暖気の中にあります。実際には、局地予報の観点で現象を詳しくみると、前線が変形していることがわかります。
2007年3月30日09時の局地解析図
天気図で寒冷前線が通過しても、アメダスデータを利用して天気の変化を見ると、地形の影響で実際には寒冷前線が通過していない地域があることがわかります。
シアーラインがわかる
右の図で線を引いたところがシアーラインです。