前線停滞 ムシムシ体感も この先も蒸し暑い日多く 金曜は広く熱中症の危険度高まる
2024年05月22日15:00
今日22日(水)は前線停滞 ムシムシした暑さの所も
沖縄では大雨が降っていて、九州も南部を中心に雨が降っています。四国から関東にかけては太平洋側ほど雲が広がっています。一方で、北陸や東北、北海道は広い範囲で晴れています。
今日22日(水)午後2時30分までの最高気温は、大阪市は25.9℃、名古屋市で25.8℃など夏日となっています。
昨日21日(火)に比べると、西日本や東日本では気温の下がった所が多いものの、湿度は高いため、ムシムシとした体感となっています。
東京都心も29℃に迫った昨日よりは低めですが、午後2時30分までに25.3℃まで上がり、25℃以上の夏日となりました。
一方、北陸や東北、北海道はカラッとした暑さとなっていて、札幌市では24.1℃まで上がりました。
この先も蒸し暑い 24日(金)は広い範囲で熱中症「警戒ランク」
特に24日(金)は、仙台や東京で29℃と真夏日に迫り、名古屋は31℃の予想で、今年2度目の真夏日になるかもしれません。
10日間熱中症情報を見ると、24日(金)は東北から九州、沖縄にかけて、広い範囲で熱中症に「警戒」が必要なランクとなっています。
昨日21日(火)は、沖縄・奄美地方で梅雨入りが発表されました。日本の南には梅雨前線が停滞し、まだ梅雨入りしていない地域でも、湿った空気の影響を受けやすくなり、空気の質が「カラッと」から「ムシムシ」に変わりつつあります。
気温も湿度も高く、熱中症にかかりやすい状況が続きます。まだ、5月だからといって、暑さを我慢すると熱中症のリスクが高まります。エアコンは事前に使用できるか確認を行って、フィルターの掃除などもしておくと良さそうです。
熱中症を引き起こす条件
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。