エルニーニョ現象は冬にかけて続く 基準値との差が大 9月9日発表 最新の監視速報
2026年8月の実況 基準値との差が+3.4℃と高い
太平洋赤道域の海面水温は、中部と東部では平年より高く、西部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は、中部と東部では平年より高く、西部では平年より低くなりました。対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近で平年より活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年よりかなり弱くなりました。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象時の特徴が2026年春から次第に強化されていることを示しています。このことから、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられます。
これから冬にかけてエルニーニョ現象が続く
以上のことから、今後、冬にかけてエルニーニョ現象が続く見込みです(100%)。
西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況
【インド洋熱帯域】8月のインド洋熱帯域(IOBW)の海面水温は、基準値に近い値でした。今後、冬にかけて基準値より高い値で推移すると予測されます。8月のインド洋ダイポールモード(IOD)指数は+0.35でした。
エルニーニョ現象とは?
ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。
(「エルニーニョ(El Nino)」とは、スペイン語でイエス・キリストという意味で、クリスマスのころに海面水温が高くなることから名づけられました。)
「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。

