台風19号の進路 関東に最悪 記録的な大雨や暴風も
2019年10月11日12:05
台風19号 関東に「最悪なコース」の理由

ただ、台風は進行方向の「右側」で、特に風が強くなります。というのも、台風の進行方向の右側は、中心に向かって「反時計回りに吹き込む風」と、「台風自体を動かしている風」との2つが、同じ方向になって合わさるからです。今回の台風19号は、予想されている進路の中で、最も西側のコースを通った場合、15号の被害が残っている千葉県だけでなく、関東のほぼ全域が台風の進行方向の「右側」に入ってしまいそうです。
12日までに予想されている最大瞬間風速は、関東甲信地方や東海地方で60m/sです。台風15号の時に、千葉市で観測された最大瞬間風速は57.5m/sですから、15号と同じか、更に強い風が吹き荒れて、記録的な暴風になる恐れがあるのです。
記録的な暴風だけでなく 記録的な大雨も
予想雨量(いずれも多い所)は、関東甲信地方では、12日12時までの24時間に250ミリ、さらに13日12時までの24時間に300~500ミリ。東海地方では、12日12時までの24時間に500ミリ、さらに13日12時までの24時間に600~800ミリと、トータルでは、1000ミリを超えて、記録的な大雨になる可能性もあるのです。
1200人以上が犠牲「狩野川台風」に 匹敵する恐れも
今回の台風19号は、この狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となる恐れがあります。また、気象庁によりますと、状況によっては、大雨による「特別警報」が発表される可能性もあります。
雨や風が強まる前に、まだ明るい時間帯のうちに、なるべく早い避難や安全を確保するよう、心がけて下さい。