長引く大雨で災害発生の危険度が高まる 早めの避難を 避難する時の注意点は
警戒レベル4までに全員避難を
図で示した「警戒レベル」とは、災害発生の危険度や的確な避難行動について、5段階で表したものです。(ここでは警戒レベル3以上を表記)
「警戒レベル4」は、災害が発生する危険が高まっているとして、市町村から避難指示が発令される段階です。「警戒レベル4」までに、危険な場所から全員避難するようにしましょう。「警戒レベル5」は、既に災害が発生・切迫している状況で、必ずしも発令される情報ではないため、「警戒レベル4」までに避難することが必要です。また、避難に時間を要する方(ご高齢の方や障害のある方など)は、それより前の「警戒レベル3」の段階で避難しておくと安心です。
どこに避難したら良いか
①浸水する深さよりも高い所にいて自宅に住み続けることができる、水や食料などの備蓄がある場合は、「在宅避難」も選択肢の1つです。
②近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。
③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認してください。
どうしてもやむを得ない場合は、車中泊や、テントの活用も避難先の1つです。ただ、豪雨の中で、屋外を移動するのは、車も含めて危険です。車中泊する場合は、浸水しないように周りの状況を十分確認してください。車中泊は、エコノミークラス症候群の危険性もあるので、水分補給やマッサージも欠かさないでください。
避難前に確認することは
急いでいても、避難所へ向かう前には4つのポイントを確認しましょう。
・火の元を確認
・ガスの元栓を閉める
・電気のブレーカーを落とす
・戸締りを確認
停電してしまった場合にも、忘れずにブレーカーを落としてから避難するようにしてください。復旧したときに漏電し、火災になることを防ぐ必要があります。
避難時の注意点
動きやすい長袖、長ズボン、履きなれたスニーカー(運動靴)で避難してください。(おすすめは紐で締められ、靴底がしっかりしているタイプ。長靴は水が入ってしまうと歩行が困難になるため避けましょう。)
風で飛んできたものや転倒に備え、頭を守るために、帽子やヘルメットをかぶりましょう。
避難時に必要なものはリュックに入れて両手を空けておき、できれば軍手を着用してください。
避難所での感染症対策
①マスク(できれば複数枚、用意しましょう。災害後の復旧作業時にも役立ちます。)
②アルコール消毒液
③ハンドソープ・固形石鹸(なるべく避難所で共有しないよう、家族用または自分用を持参しましょう。)
④使い捨てのビニール手袋(ドアノブなど、大勢の人が触れるものから、接触感染を防げます。)
⑤除菌用アルコールティッシュ(水が不足した場合、手洗いの回数を少なくできます。)
⑥体温計(自治体で用意できない場合もあります。できれば一人一本用意しましょう。)
⑦キッチンペーパー(タオルを共用せずに手を拭くことができるだけでなく、輪ゴムやヘアゴムと組み合わせれば、簡易マスクを作ることができます。)
市町村から避難指示が発令されていなくても、防災気象情報も参考にしながら、身を守るために、早めの避難行動をとるようになさってください。