強い台風7号 東北は16日午後から大荒れ 交通影響に警戒 停電時の熱中症対策も
2024年08月15日18:25
暴風域を伴って強い勢力で接近
東北地方では福島・宮城県を中心に雷を伴って滝のような雨が降り、大雨となる見込みです。沿岸では猛烈な風が吹き、海上は大しけとなるでしょう。
お盆の終盤に接近して、すでに交通機関への影響が広がっています。太平洋側では接近時に急激に雨や風が強まる恐れがあるため、不要不急の外出はお控えください。
太平洋側で大雨に
総雨量が多くなるのは福島県阿武隈高地の東斜面で、18日午前0時までの48時間降水量は200~300ミリに達する恐れがあります。
また、台風5号で記録的な大雨になった岩手県沿岸でも50~100ミリが予想されます。土砂災害や川の増水などに警戒をしてください。
[雨の予想]
15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北日本海側 80ミリ
東北太平洋側 120ミリ
その後、16日18時から17日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北日本海側 100ミリ
東北太平洋側 200ミリ
三陸沖は暴風が吹き荒れ大しけに
[風の予想]
16日~17日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
東北太平洋側 海上 30メートル (45メートル)
東北太平洋側 陸上 20メートル (35メートル)
[波の予想]
16日~17日に予想される波の高さ
東北太平洋側 8メートル うねりを伴う
台風の暴風 家の中で いるべき所は
具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。
秋田で今年初の熱中症警戒アラート 福島・宮城は停電の暑さにも備えて
16日の予想最高気温は秋田で35℃と、今年初めて猛暑日の予想です。秋田県には今年初めて「熱中症警戒アラート」が発表されました。
暑さの理由のひとつは、台風接近時の東風が山を越える際に、熱風となって吹きりるフェーン現象が起きるためです。
一方、台風通過後は吹き返しの西風が太平洋側へ吹き降りて、福島で35℃程度の暑さの日が続く予想です。台風に伴う暴風で停電が発生すると、エアコンなどが使えず、熱中症の危険が一段と高まる点に注意が必要です。
暑い時期の停電への備え
停電になった際は、薄着になってこまめに水分を摂取しつつ、保冷剤や氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やして、体温の上昇を抑え、熱中症を防いでください。カーエアコンで涼がとれるよう、車のガソリンも満タンにしておくと良さそうです。