クリスマス寒波の前に広く雨 新潟など大雪エリアも雨に ドカ雪後の雨 注意点は?
たった一晩で1メートル超えのドカ雪
21日(水)10時現在の積雪は、新潟県長岡市75センチ(平年の約7倍)、新潟県柏崎市68センチ(平年の約23倍)など、大量の雪が積もっています。
※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。
西から天気下り坂 大雪エリアも雨に
雪崩や屋根からの落雪、雪解けによる道路の冠水などに注意が必要です。
注意点① 雨が降る前に雪下ろしを
安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。
(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。
(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。
(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。
注意点② ドカ雪後の大雨 簡易建物は倒壊のおそれ
注意点③ 雪崩や落雪に注意
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
雨のあと クリスマス大寒波襲来
22日(木)夜~25日(日)頃にかけて、日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北海道や東北の日本海側から九州は広く雪が降る予想です。JPCZがまた発生し、東北から北陸を中心に再び平地でも大雪となる恐れがあります。車の立ち往生など交通障害が発生する危険性が高まるため、一層の警戒が必要です。